ガザも霊的解放可能!?ガザ地区イスラエル軍撤退エリアと残留エリアの違い 2025.10.22

The school in eastern Rafah, run by the forces of Yasser Abu Shabab, August 10, 2025. (Screenshot: Facebook, clause 27a of the copyright law)

イスラエル軍撤退エリア:ハマスが支配復興の様子

10月20日(月)、ハマスがイエローラインを超え、イスラエル軍駐留地帯でイスラエル兵2人を殺害したが、続いて、ガザ市のシャザイヤでも、イエローラインを超えてくるパレスチナ人がおり、イスラエル軍は脅威と判断し、その2人をドローンで殺害した。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/idf-says-2-terror-operatives-killed-in-gaza-city-after-crossing-yellow-line-firing-on-troops/

翌21日には、ガザ南部でも爆発があり、イスラエル兵が軽傷を負った。こうした事件が続くため、イスラエル軍は、イエローラインを明確にするため、200メートルおきに高さ3.5メートルの表示棒を立てた。

A member of the internal security forces loyal to Palestinian terror group Hamas greets young Gazans in the Nuseirat refugee camp in the central Gaza Strip, on October 12, 2025. (Eyad BABA / AFP)

ハマスは、停戦を維持したいと考えている様相と同時に、イスラエル軍が撤退したエリアで、その支配力を復活させる動きがみられている。

イスラエルは、ハマスは、ハマスは、新たに雇い、若干レベルが低いとみられる戦闘員も含めて、今も2万人ぐらいはいると見ている。

ハマスが今も所有するロケット弾は、長距離分も含んでいるとも言っている。

実際、停戦が始まるとすぐに、ハマスは、イスラエル軍と協力したと主張する人々の公開処刑を、少なくとも2回行なっていた。

仮名で取材に応じたガザ住民によると、その後もしばらく殺戮が続いて、ガザ市民たちに恐怖を与えたと言っている。その後、路上に銃を構えて立っているハマス戦闘員がいるとのこと。

www.timesofisrael.com/the-return-of-hamas-with-wave-of-executions-terror-group-reasserts-control-in-gaza/

イスラエル軍残留ラファ:反ハマス部族アル・シャハブが学校再開

ガザ南部ラファは、イスラエルが撤退せず、地域の治安維持を続けている地域で、5000人のガザ住民が避難している。

この地域を管理するアブ・シャハブは、反ハマスで、表向き否定しながらも、イスラエル軍と協力している部族である。

Times of Israelは、アブ・シャハブの上級メンバーへのインタビューを行った。仮名モハンマドさん。

それによると、イスラエルによる治安維持の元、アル・シャハブ一族は、電気、水道、医療などの民間インフラを復興させ、2年ぶりに子供たちの学校も再開している。学ぶのは、幼稚園から7年生までの100人以上である。

一クラス25-35人で6つのクラスに分かれている。教師は、この地域に避難しているガザのパレスチナ人である。教育は、UNRWAが提供してきた、イスラエルを敵視するようにするハマスの教科書によるのではなく、パレスチナ自治政府によるものでもない。多様性と寛容を育てる教育が行われているとのこと。

以下は、アメリカを拠点とする中東の民族間対話を支援する団体、Center for peace communications(NGO)による、今年8月13日と日付されているラファの学校の様子。

「もしクリスチャンが来たらどうする?追い出す?」と聞くと、子供たちが、「いいえ、私たちは皆敬意を払うべきです」と答えている。また「女の子を閉じ込めていいですか」と聞くと、「女の子にも自由の権利があります」と答えるなど宗教や民族の差別にも反対している。

モハンマドさんは、「ハマスが好きではない。彼らがいなければ、良い人生を送れることはわかっている」と語っている。

www.timesofisrael.com/in-idf-controlled-rafah-an-armed-clans-school-plants-seeds-of-a-hamas-free-future/

なお、ガザには主要な部族が3つあり、ハマスに反発している。南部アブ・シャハブ、北部のアシュラフ・アル・マンシ、中央ハンユニスのホッサム・アル・アスタルである。地図で見ると、いずれも、イスラエル軍の領域内にいる。

www.timesofisrael.com/in-southern-gaza-new-anti-hamas-enclave-emerges-under-militia-claiming-israeli-backing/

石のひとりごと

イスラエル軍支配下にあるラファでは、インフラ整備だけでなく、学校まで再会となり、そこで教えられていることにも驚かされた。ちょっと極端すぎる感じもしないではないが・・。

いずれにしても、ハマスがいるところと、いないところに、これほどの違いがあるということである。

いろいろな意見があるが、やはり、主はガザ住民含め、創造したすべての人を忘れていないと思う。ハマス戦闘員ですら、解放される可能性もあるのではとも期待する。

ガザにはびこる悪魔的な霊的なものが、ガザを完全に破壊したが、その復興のためには、やはり、イスラエルが言うように、ガザからハマスの要素をすべて排除することが必須だろう。ガザとそこに住む人々を、この悪の闇から完全に解放されるように祈る。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。