ガザも新学期 2014.9.15

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4570661,00.html

戦争の影響で、新学期の開始が遅れていたガザ地区だが、昨日から新学期が始まった。

ガザの教育相ツァイド・タベット氏によると、1~12年生(小~高校)の23万人が政府(統一政府)運営の学校へ、20万人が国連の学校へ、数千人がその他の私立学校へ登校した。(ガザでは人口の40%が14才以下で、65才以上はわずか2.4%)

しかし、今回の戦争で26校が破壊され、232校が半壊となっている。避難所になっている学校にはまだ5万人が避難したままになっている。

タベット氏によると、戦争から日常への移行を助けるため、新学期最初の1週間は、子供たちへのカウンセリングや、リクレーションなど、心理的ケアにあてられるという。

これに先立ち、政府運営の教育機関では、教師11000人と校長232人が、特別な訓練を受けた。国連の学校でも、カウンセラーや教師、監督官など12000人が特別な訓練を受けた。

今回10000軒が全壊。7000軒が住めない状態で40万人以上がホームレスになったといわれる。UAE(アラブ首長国連邦)の援助で、とりあえず50家族が、仮設住宅に入ることができた。こうした仮設住宅は一軒7000ドル(75万円)。

<まだこりない!?トンネルを掘るハマス>

www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Haniyeh-Disarmament-of-Hamas-not-negotiable-375226

ハマスの政治部門かリッド・マシャアルは、「イスラエルとの直接交渉はありえない。」といい、ガザ内部指導者イシュマエル・ハニエも「ハマスはガザが解放されるまで戦う。非武装など交渉外だ。」と、相変わらずの表明続けている。

地下ではまだトンネルが掘られており、堂々と「次の戦闘にそなえている。」と堂々と言っている。

今も過酷な状況でトンネルを掘る・対空ミサイルを発射するなどの映像 http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/185079#.VBV4WqW9BCs

<イスラエル軍・情報関係兵士らが、任務拒否で物議>

イスラエル軍の情報収集にあたる部隊8200の兵士43人が、「ガザで自分たちが行って来た任務はパレスチナ人の人権を無視するものだ。」と内部告発する手紙を提出した。

これを受けてヤアロン国防相は激怒。「彼らにイスラエル軍のユニフォームを着る資格はない。」と43人すべてを任務から解いた。

また、ベテラン予備役兵らは、「従軍するときは国を守るためであって、自分の政治的なポジションを論議する場ではない。」と反論する手紙を提出。200人が署名するなどして論議が続いている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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