ガザの死者は7万人で瓦礫6000万トン:環境整備で協力するイスラエルとパレスチナの環境保護活動団体 2026.1.31

Palestinians living in the Jabalia neighbourhood in northern Gaza continue to carry on their daily lives under harsh conditions [FILE]. / AA

トランプ大統領がガザの復興に乗り出しているが、この2年強の戦争で、ガザは、もはや手が付けられないほどの破壊、地獄の様相になっている。

Tents as far as the eye can see in the southern Gaza city of Rafah, January 9, 2024. (Mohammed Zaanoun)

イスラエルは、ハマス戦闘員と民間人の区別は不明としながらも、わかっているだけで、ガザ地区で7万人が死亡したことを認めた。200万人近い避難民は、テント村で不衛生な生活を強いられている。

www.timesofisrael.com/idf-believes-70000-gazans-killed-in-war-as-claimed-by-hamas/

現在、ガザ地区は、家屋、インフラなど全体の60%以上が破壊され、瓦礫は6000万トンと推測されている。その中には、不発弾と遺体が混じる状態にある。これをまず取り除かなければ、ガザの復興はありえない。

インフラの破壊で、最も大きな問題は、水道と電気、そして下水設備の崩壊である。これが周辺への環境に重大な問題をもたらしている。これについては、ガザ、イスラエル、西岸地区といった国境はない。

以前、ガザの汚水が、イスラエルのアシュケロンに到達し、そこの淡水化工場が一時閉鎖されたこともあった。

こうした中で、政治とは別に、イスラエルとパレスチナの環境保護団体が、ガザの環境回復のために協力しているとエルサレムポストが伝えている。

イスラエルのアラバ環境研究所は、30年前から、パレスチナのダムール・フォー・コミュニティ開発とともに、ガザ地区の環境問題に取り組んでいた。2020年には、イスラエルの淡水化技術を取り入れて、ガザに清潔な水を確保するプロジェクトも発足させていた。

www.jpost.com/israel-news/israeli-water-tech-company-pilots-clean-water-project-in-gaza-strip-617479

そうして、2023年に始まった戦争で、ガザは実際に悲惨な環境破壊に陥った。電気がなければ、水道も下水処理も不可能である。

2つの組織は戦時下で、COGATとも協力して、環境整備にとりくんだが、たとえばソーラーパネルは軍事用品になりうるとして、持ち込みは拒否されたという。

現在、ディーゼルエネルギーで、なんとか下水を海へ流しているとのこと。アシュケロン方面へ下水が流れないことを祈る・・・

2つの組織と、もう一つ、ヨルダンとパレスチナ、イスラエルの活動家も一緒になって、ガザ地区の水道、衛星、再生エネルギーにとりくむ組織、エコピース・ミドルイーストという組織を31年前に立ち上げていた。

エコピースは、ガザでの戦争中に、イスラエルから3本の水道管をガザに引き込むことに成功した組織である。
エコピースは、将来、ガザに大規模な淡水化工場を創設し、ガザだけでなく、西岸地区、ヨルダンにも水を供給する計画も持っているとのこと。ただの夢物語ではないと考えている。

これらの環境団体は、グリーン・シェルター・モデルを立ち上げ、今のガザ難民キャンプエリアに人々が、よりよい環境で住めるようにとのビジョンを掲げて働いているとのこと。

エコピースの立ち上げ協力者であるブロンバーグ氏は、「私たちは環境を共有している。サバイバルは、最終的にはそれをどうするかにかかっている」と語っている。

www.jpost.com/jerusalem-report/article-884626

石のひとりごと

戦争の水面下で、イスラエル人とパレスチナ人が協力して環境整備に努力しているという。そこに国連は出てきていないことが今の世界情勢を表しているかもしれない。

ブルンバーグ氏が言うように、最終的には、私たちはみな同じ、そして繋がっている地球に住んでいる。それを創造した神を思わされる。それを人間は、破壊しまくって、結局自分たちを破壊しているのである。

ガザの破壊を壮絶な破壊は、その人間の愚かさとともに、この地上が、罪に支配されているという現状を思わされる。

人間は、悔い改めて神に立ち返らなければならない。その道が用意されているというのが福音である。ガザや世界の戦争を見る時、これがたんに宗教で終わらないことを実感させられる。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。