ガザのラファ検問所でテスト開放・本番開放は2日から 2026.2.2

Ambulances wait on the Egyptian side of the Rafah border crossing with the Gaza Strip in northeastern Egypt on February 1, 2026 (AFP)

ガザのラファ検問所は、2年以上ぶり(イスラエルは1年ぶりと主張)に、2月1日(日)に開放される予定だったが、蓋を開けてみると、2月1日は、テストのみで、出入りはまだ開始されていなかった。検問所の本格的な開放は、2月2日(月)になるとのこと。パレスチナ人と世界に落胆が広がった。

別記事で詳細を述べるが、この日の直前にあたる1月30(金)から31日(土)にかけて、イスラエルが、ガザ地区を広範囲に攻撃し、32人が死亡するという事態になっていた。その発端は、イスラエルによると、ラファ検問所近くの地下から、ハマス高官を含む8人が出て来て、イスラエル軍と衝突したことに始まっていた。地域情勢は不安定きわまりないといえる。

イスラエル軍のCOGAT(イスラエル占領地政府活動調整官組織)によると、停戦で合意した内容に基づき、検問所を通過できるのは、基本的に、ガザからエジプトへ出るか、エジプトからガザに戻るガザ住民に限定される。

2月1日(日)に行われたテストでは、パレスチナ人治安関係者が、エジプト側のゲートから検問所へ入り、ガザ側のゲートに向かった。そこで、検問所通過業務を管理するのは、EUBAM( European Union Border Assistance Mission EU国境補佐業務)である。それらの行程が確認されたもようである。

このほか、1日(日)には、救急車が、エジプトへと出て行く様子もみられていた。ガザには、早くガザから出て、適切な治療を受けることを希望する透析患者など多くのガザ市民が、この日を待っているようである。

 

イスラエルは、今の所は、ガザに出入りする人の人数に上限も定めている。ネタニヤフ首相によると、ガザからエジプトへ出ることを許可するのは。医療ケアの必要な人50人と、その患者1人につき2人の親族としている。

エジプトからガザへ入るのは、ガザを離れていたガザ住民で、1日に50人まとする。しかし、この場合は、イスラエルによるセキュリティチェックを通り、ガザに入った後にも、まずイスラエル軍の検問所を通過することとしている

しかし、出入りする人の上限数は、今後の経過により、増やされるとみられている。

このほか、トランプ大統領の平和委員会が設立した、今後、ガザの管理を進めるパレスチナ人による官民組織、NCAG(アリ・シャース氏代表)も出入りは許可されることになっている。

ラファ検問所は、戦争前は、イスラエル軍の監視がなかったため、武器などの密輸口になっていた時期があった。今回は、そうならないよう、厳しい監視体制になっている。

www.timesofisrael.com/rafah-crossing-opens-after-over-a-year-with-pedestrian-passage-to-start-monday/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。