ガザとレバノンでハマス高官暗殺:ハマスはガザの犠牲者少なくとも42人と発表 2024.6.23

A vehicle allegedly hit by the IDF in an airstrike that killed top Hamas and al-Jama'a al-Islamiyya operative Ayman Ghatma, near the Lebanese town of Khiara, June 22, 2024. (Video screenshot; used in accordance with Clause 27a of the Copyright Law)

ガザとレバノンでハマス高官ら死亡

北部でヒズボラとの全面戦争が1発触発状態にある中、イスラエルは、ハマスとその武力を叩く作戦を急いでいる。22日、ガザ市への空爆でハマス高官が死亡。同時にレバノン国内でもハマスの高官を殺害した。ハマスは、これらの攻撃で、多数の犠牲者が出たと主張している。

1) ガザ市2箇所を戦闘機で空爆ハマス司令官死亡・計42人死亡とガザ保健省

イスラエル軍は22日、ガザ市のハマス軍事施設2箇所を戦闘機で空爆。これにより、ハマス上級司令官ラアド・サイードが死亡した。

サイードは、ガザ内部の作戦部長で、最高幹部の一人。10月7日の奇襲に関わっていたとされる。サイードは、3月にもイスラエル軍が暗殺を試みたが、逃げられていた。

戦闘機による攻撃であったため、周辺の建物が瓦礫になっている。ガザ保健省(ハマス)は、2箇所で少なくとも42人が死亡したと主張している。

2) 国境からレバノン側へ40キロ地点でハマス高官を暗殺

ガザでラアド・サイードが死亡した同じ日、レバノン国内の西べカー(イスラエル国境から40キロ内部)で、ハマス司令官で、アル・ジャマ・イスラミヤ(エジプトのテロ組織)にも関係するアイマン・ガトマが、イスラエル軍によるドローン攻撃で死亡していた。

アイマン・ガトマは、レバノンのハマスとアル・ジャマ・イスラミヤに武器を搬送する責任者だった。以下は、ドローンによる攻撃の様子(IDF発表)

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/senior-member-of-hamas-al-jamaa-al-islamiyya-killed-in-israeli-strike-deep-inside-lebanon/

ガザ南部戦闘でイスラエル兵1人戦死

イスラエル軍は、ラファとガザ氏だけでなく、ガザ全域での戦闘を行なっている。イスラエル軍は、22日、ガザ南部での戦闘で、マルキア・グロス第一軍曹(25)が死亡したと発表した。ガザでの戦死者は315人となった。

グロスさんは、ヘブロンに近い、スシヤの住民で、数学の教師になる勉強を終えたところだった。彼の学生たちや人々に愛されていた人だったとのこと。

www.timesofisrael.com/idf-announces-death-of-soldier-malkia-gross-in-fighting-in-southern-gaza/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。