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ガザ攻撃継続中:ハマスはテルアビブやアシュケロンにロケット弾発射
イスラエルは、ハマスが人質解放に向けた提案を拒否していることから、3月18日(火)、ガザ全域のハマス拠点へのかなり大規模な空爆を開始した。地上軍はネツァリム回廊に戻り、限定的な攻撃を行っている。
ハマスによると、これまでに600人近い死者が出ている。しかし、イスラエル軍は、ガザ避難民に適宜避難指示を発令しており、攻撃を続ける様相にある。ガザ避難民は、またもや移動する様子が報じられている。
これに対し、ハマスは、20日(木)、テルアビブ方面へロケット弾を発射。迎撃するか空き地に着弾し、破片がリションレチオンに落下したが、被害はなし。続いて21日(金)には、アシュケロンに向けてロケット弾2発を発射した。こちらも迎撃して、被害は報告されていない。
イスラエルの攻撃でハマス指導者ら死亡
この後、イスラエル軍は、ガザ南部への攻撃を行い、ハマスの軍諜報関係者オスマ・タバシュが死亡。
ハンユニスへの空爆では、ハマス政治部門指導者のサラフ・アル・バルダウィールが死亡したとパレスチナメディアが伝えている。
またイスラエル軍は、ラファで、ハマスの拠点になっていた病院への直接の攻撃を行い、これを破壊した。世界からは非難の声が出ている。しかし、イスラエル軍は、この建物が長い間、病院としては機能していなかったと反論している。
הריסת בית החולים הטורקי בעזה
☆יאיר אלטמן – הערוץ הרשמי☆ יחד ננצח🇮🇱 pic.twitter.com/89nHyhfzYA
— Gera. Belik (@gershon27) March 21, 2025
カッツ国防相がイスラエルのガザ占領も示唆するかの発言で物議
カッツ国防相は、イスラエル軍に対し、もしハマスが、人質の解放を拒み続けるなら、国境住民の治安のために設置している緩衝地帯域を拡大し、ガザ市民を避難させ、その地域を継続的にイスラエルが支配するよう指示したと述べた。
また、カッツ国防相は、人質を解放し、ハマスが敗北するまで、地上作戦を強化すると述べ、その目標達成のためには、軍事力、ガザ市民への圧力、トランプ大統領のガザ市民移住計画案も含めて、全てを行使すると述べた。
これは、イスラエル軍が、ガザを併合する可能性も示唆した形であり、国際社会から問題視された。
フランスは、「世界は、明らかに2国家(イスラエルとパレスチナ)共存のビジョンを見ている。西岸地区であれ、ガザ地区であれ、イスラエルが占領することに、フランスは反対する」と表明した。
ところで、トランプ大統領のガザ市民総移住計画だが、当然ながら、これを受け入れる国がなかなか決まらない。ヨルダンが数千人の病気の子供を受け入れると表明したぐらいである。
エジプトのシナイ半島に移住させる案もあるが、エジプトがしぶっている。またアメリカは、アフリカ諸国にも探りをいれたようだが、結果は出ていない。
www.timesofisrael.com/katz-threatens-to-annex-part-of-the-gaza-strip-unless-hamas-releases-hostages/
石のひとりごと
イスラエルは、今これまでとは違う、攻撃的な様相になっている。一種、暴走にもみえる。
人質はどうなるのか、今後どうなっていくのかの見通しみ立っていないままの戦争再開であることから、市民からは、政府は国を危険な状態に導いていると感じている人も増えている。別記事にあるように、全国的な反政府デモにもなっている。
しかし、実際には、これまでの中途半端なテロ組織への対策が、現状を招いたという指摘もあり、政府は、同じ過ちは繰り返さないという中で、これまでとは違う対策を取ろうとしているようにも見える。
ネタニヤフ政権は今、暴走しているのか、それともこう動くべきなのか。人知を超える主が、イスラエルを内外守ってくださるようにと祈るのみである。
www.timesofisrael.com/katz-threatens-to-annex-part-of-the-gaza-strip-unless-hamas-releases-hostages/