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カイロで人質交渉の中人質兵士の遺体をガザで発見・保護
カイロでは、エジプトとアメリカが主な仲介者として、人質解放と停戦の関する交渉がはじまっているようで、本日、イスラエルの代表団がカイロ入りするといったニュースが出ている。
そうした中、12月4日(水)、イスラエル軍のハガリ報道官が、イスラエル軍が、ガザでの作戦実行中に、イスラエル人の人質、イタイ・スビルスキーさん(38)の遺体を保護したと発表した。
ガザでは、まだ戦闘が続いており、作戦上、どこでどのようにイタイさんの遺体が発見されたかなど詳細は発表できないとのこと。
それによると、イタイさんは、テルアビブ在住だが、昨年10月7日、仮庵の祭の最終日、シムハット・トーラーの週末を、キブツ・べエリの両親とともに過ごしていて、ハマスの襲撃に遭遇していた。
イタイさんは、拉致されてから、午前10時ごろに母親に最後の連絡をしていた。その後、イタイさんの両親、オリットさんとラフィさんも殺され、埋葬も終わっている。イタイさんは独身だが、兄弟が3人のこっており、大勢の甥や姪に愛されていたという。
イタイさんは、今年1月のハマスのビデオクリップに、ノア・アルガマニさんとヨシ・シャラビさんとともに、引き出されていた(右端)。その後、ノアさんは救出され、ヨシさんは、イスラエル軍の誤爆で死亡したと見られている。
今もガザにいる人質は、遺体になっている34人を含め、96人となった。
www.timesofisrael.com/body-of-slain-hostage-itay-svirsky-recovered-from-gaza-by-troops/
8月に保護された人質6人の遺体から見える地獄図
ハガリ報道官は、また、今年8月にハンユニスで、イスラエル軍が、遺体で保護した人質6人、アレックス・ダンツィグさん(75)、ヤゲフ・グシュタフさん(35)、ハイム・べエリさん(79)、ヨラム・メッツガーさん(80)、ナダフ・ポプウェルさん(51)、アブラハム・ムンダーさん(78)についても、分析の結果を発表した。
6人は、人が立つこともできないような高さで、長さは100メートルといった狭い地下トンネルで、封鎖状態に置かれて死亡していた。
ハガリ報道官によると、6人が発見されたトンネルは、2月にイスラエル軍が空爆した地点から100〜120メートルしか離れていなかった。
そのため、イスラエル軍の空爆後に、保護担当者たちに復讐として銃殺された可能性が高い。銃殺されていなかった場合でも、この狭い空間の中で封鎖状態にあることから、窒息死かそれに類する形で死に追いやられていたと推測されるとのこと。
6人の死が、イスラエル軍による空爆となんらかの関係があることを認めた形である。
石のひとりごと
世界はイスラエル軍によるガザで、大勢の子供達が死んでいると非難するが、ハマスの残虐性を考えたことがあるのだろうか。
今も、人質になって、生きている人々がどんな地獄状態に置かれているかを考えると、気が遠くなる。交渉が行われている今、生存する人質を思い、解放をとりなす時である。
イスラエル軍が、自らの責任、失敗の可能性も覆い隠すことなく、ごまかしもしないことは、この発表からもわかる。隠蔽が不可能な国であることからも、この国が創造主である主のもとに国であることを思わされる。