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ガザ攻撃でハマス幹部ら死亡:ガザからはロケット弾も全て迎撃
3月18日に、イスラエルの攻撃が始まってから1週間になる。空爆に続き、地上軍もガザ内部へ進軍しており、ハマス指導者たちの死亡が続いている。
また、24日朝、イスラエル軍は、10月7日にテロリスト搬送に使われたトラックを攻撃して破壊した。報道によると、これまでに同様のピックアップ用のトラック100台以上を破壊したとのこと。象徴的な攻撃である。
一方、ガザからは、先週木曜、イスラエル中部に、金曜には、アシュケロンに向けて、ロケット弾が発射された。今週に入って24日(月)夜、スデロットに向けて、2回、ロケット弾が発射された。月曜のロケット弾の犯行声明はイスラム聖戦からだった。
いずれも迎撃して損害はなかったが、イスラエル政府は、ガザ北部国境周辺住民に避難指示を出した。
逆に、ロケット弾が発射されたベイト・ハヌーンなどにいる住民にも避難警告を出し、きっちり反撃も実施している。この攻撃で、ナセル病院にいた、ハマス最高幹部イシュマエル・バルフームが死亡したことを確認したとイスラエル軍。
戦闘再開以来1週間で、ガザでの死者数は、ハマスによると673人。10月7日当初からの死者数総数は、5万人(ガザ住民の2.1%)を突破。負傷者は11万3274人と発表した。
www.bbc.com/news/articles/clyz4nnqgvdo
交渉については、ハマスが、数週間の停戦と、5人の人質を解放し、その見返りにパレスチナ囚人釈放と支援物資を搬入すると言ったエジプトの案を受け入れた?との情報があるが、まだ明確ではない。
ハマスがプロパガンダビデオ公開:厳しい心理的攻撃
こうした中、ハマスが、24日(月)、生存している2人の人質、ヨセフ・ハイム・オハナさん(23・映像左)とエルカナ・ボブホットさん(34)のプロパガンダ映像を家族に送りつけた。家族が同意したため、一般公開された。
2人は、イスラエルが、ガザへの攻撃を再開したことで、自分たちも死ぬかも知れなかったと、政府に対して激怒している。これはハマスに言わされたというようなものではなく、本当に怒り狂った様子にみえる。
2人は、今は名前はなく、番号が与えられているとその非人道性を訴えた。また、ガザがどれほど劣悪か、先に解放されたオハッド・ベン・アミさんに証言させるよう訴えた。2人は、オハッドさんに対しても、なぜもっと証言しないのかと怒鳴っている。
クリップは、今回もプロパガンダらしく、最後に、砂時計と共に「もう時間は残されていない」との文字が出ている。
The full propaganda video released earlier this evening showing hostages Elkana Bohbot and Yosef-Haim Ohana.
Both families have now authorized publication of the video. pic.twitter.com/6VqzWSRw1L
— Aviva Klompas (@AvivaKlompas) March 24, 2025
名指しされたオハッドさんは、今、人質解放のためのロビー活動のため、ドイツにいる。FBで、ビデオを見たと述べ、「戦闘が再開になってから、待遇は悪化し、食糧も減っているようだ。
人質皆を解放するため、全力を尽くす」と書き込んだ。
なお、エルカナさんには、妻と息子(3)がいる。テルアビブに新しいアイスクリーム店を開店する予定だった。
友人たちと、スーパーノバライブに行っていて拉致され、500日以上自宅できていない。ヨセフさんは、独身だが、母親は、事件当時ウクライナにいたという。イスラエルに帰国して息子が生きているのかどうかを調べる中、生きているとの情報を危機及んでいた。
今もガザにいる人質は59人、このうち生存しているとみられるのは、24人(イスラエル人22人、タイ人1人、ネパール人1人)である。
全国的な反政府デモが発生する中で、こんなビデオを出してくるハマスに、政府は、きわめつけの心理攻撃だと言っている。
石のひとりごと
いったいこれはどのように解決に向かうのだろうか。先がまったく見えない。いつまで続くのか。どうか主が介入してくださり、ともかくも人質を全員生きてもどしてくださいと祈るのみである。