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13人目の遺体引き渡し:タル・ハイミさん(41)
ハマスは10月20日夜、13人目となる人質の遺体1人を赤十字に引き渡した。検証の結果、タル・ハイミさん(41)であることが判明した。残る人質遺体は15人となった。なお、ハマスは、続いて21日夜にも、2人の遺体を引き渡すと言っている。
今回遺体となって帰還したタルさんは、キブツ・ニール・イツハクの自衛団隊員で、10月7日は、キブツの入り口付近で、他の隊員たちとともに、侵入してくるハマスと戦って死亡した後、拉致されていた。

タルさんには、妻エラさん、子供は、ニールさん、エイナフさん、ウディさん、タルさんが殺害された7ヶ月後に生まれたロタンさんである。
夫の葬儀の準備をするエラさんは、辛い気持ちがある一方、安堵もあるという。これはどの家族も言っていることである。
エラさんは、子供たちに、「お父さんが帰ってきた」と伝えることができてよかったと語っている。
すぐ来るはずの治安部隊がなかなか来なかったことが、夫の死につながったとの思いはあるが、子供たちは、国は、遺体になっても、戦った兵士を忘れることはないと知ることができたとも語った。最後の1人まで、諦めてはならないと訴えた。
イスラエルはパレスチナ人遺体15人引き渡し
タルさんのIDが確認された後、21日(火)、イスラエルは、トランプ大統領の停戦20項目に乗っ取り(人質遺体1人につき、ガザのパレスチナ人の遺体15人)、ガザで死亡したパレスチナ人15人の遺体を、赤十字を通じてガザへ引き渡した。
これまでに13人の遺体が戻ってきたことから、イスラエルは、これまでに、計165人の遺体をガザへ引き渡したことになる。
