ガザからテルアビブなどへミサイル270発:ガザのロケット弾発射地攻撃続行中 2023.5.10 (23:00 現地17:00)

ミサイルを撃墜するアイアンドーム迎撃ミサイル (Photo: Shaul Golan)

ガザ攻撃続行:パレスチナ人3人死亡(計19人)

イスラエル軍は先手を打つ方針を続けており、10日もイスラム聖戦のミサイル発射地点などへの空爆を行なった。

ドローンによるイスラム聖戦メンバーの暗殺も行っている。これまでにパレスチナ人が3人死亡し、作戦開始からの死者数は19人となった。

ガザからイスラエル南部・テルアビブ方面までミサイル270発以上

イスラム聖戦からは、10日午後13:30、ガザ周辺、スデロット、アシュケロン、アシュドドとテルアビブ方面に向けてミサイルが、これまでに計270発以上発射された。

各地でサイレンがなり、人々は車から降りて伏せたり、シェルターに走ったりした。

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大部分は迎撃ミサイルが撃墜しているが、1発はスデロットの家屋を直撃したが、負傷者はなし。1発は、エシュコル地方の幼稚園の屋根にあたって、軽い損傷が発生したが、負傷者はなし。

これまでに、サイレンでシェルターに逃げる際に転んで負傷した人はいるが、ミサイルによる負傷者はない。病院では、不安発作で搬送された人も複数いたが、どの人もすぐ自宅に戻っている。

なお、ベン・グリオン空港では、ブリティッシュエアーが1便キャンセルになっただけで、飛行機の発着はそのまま継続されている。

緊急事態宣言地域をガザから80キロ地域へ拡大要請:ガラント防衛相

軍と作戦を協議するネタニヤフ首相
(photo credit: GPO/AVI OHAYON)

ネタニヤフ首相は、今回は、本格的にガザを攻撃する意向のようである。ガザ周辺地域の市長たちを集め、今しばらくは攻撃が続くことへの理解を求めた。

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現在、ガザから40キロ地点までの地域に緊急事態宣言が出され、住民は、政府が用意した避難所に避難している。ガラント防衛相は、これを80キロにするよう、ネタニヤフ首相に要請を出した。さらに避難する住民が出てくる可能性がある。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。