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イタイ・ヘン軍曹の遺体帰国

11月3日に3人の遺体が返還されたのに続いて、ハマスは、11月4日(火)夜、新たに遺体の入った棺桶を赤十字に引き渡した。
精査の結果、イタイ・ヘン軍曹(19)と判明した。ヘン軍曹は、アメリカ国籍を持つ、最後の人質だった。
ヘン軍曹は、10月7日当時、戦車部隊隊員として、ナハル・オズのイスラエル軍基地で任務遂行中だった。この1週間後に弟のバル・ミツバ(成人式)が予定されていたため、その日に休暇をもらうために、シムハット・トーラーの休日を返上していたという。
ヘン軍曹は、ハマスの攻撃を受け、同じ戦車隊のダニエル・ペレツ大尉、トメル・リーボヴィッツ軍曹、とともに戦死した。その後、ヘン軍曹の遺体は、ダニエル・ペレツ大尉の遺体と共に、ガザへ拉致された。
ペレツ大尉の遺体は先月先に返還され、すでに埋葬も終わっている。
この3人と同じ部隊で、先月、1人生きて解放されたのが、マタン・アングレストさんである。マタンさんは、ペレツさんの葬儀で、「イタイさんを必ず帰還させる。そのために直ぐにも軍に戻る用意がある」と言っていた。
www.timesofisrael.com/idf-brings-casket-with-apparent-body-of-hostage-from-gaza-to-israel/
ガザに残されているイスラエル人の遺体は7人となった。この中には、10年以上前の2014年から拉致されたままになっている、ハダール・ゴールディン中尉(23)の遺体も含まれている。(上段左端)
もう1人は警察官のラン・グヴィリ軍曹(24)と、5人は、民間人で、イスラエル人3人(ドロール・オールさん(48)、リオル・ルダエフさん(61)、メニー・ゴダールさん(73))、
出稼ぎで家族に資金を送っていたタイ人のスッティサック・リンタラックさん(43)、農業研修生のタンザニア人ジョシュア・モレルさん(21)である。
www.timesofisrael.com/the-16-hostages-whose-bodies-are-still-held-in-gaza/
www.ynetnews.com/article/b1bmr3dk11e
故ハマミ大佐葬儀に数千人が敬意
この前日、11月4日(火)に遺体で帰国を果たした、アサフ・ハマミ大佐(40)の葬儀が行われた。
ハマスと戦って死亡し、2年以上経ってようやく帰国できた大佐の遺体はキリアット・サウル軍事墓地に葬られたが、車列の道中を含め、敬意を表して集まった人々は数千人ともみられている。
葬儀にはヘルツォグ大統領も出席。ザミール参謀総長は、多くの部下を愛し、育てて、尊敬されていたハマミ大佐を「英雄」と表明していた。
葬儀の様子は、ユーチューブで同時放送され、国を上げての敬意が表されたいた。
葬儀には、妻とまだ幼い息子アロン君はじめ、子供三人の子供たちがいた。
石のひとりごと
いつもながら・・・もうこの世にはいない、この人々の笑顔がなんとも心に突き刺さる。
また国のために命を落とした人に最大の敬意を払うイスラエル人たち。多様ながら、こういう悲しみを共有することで、ますます一致することになるのだろう。
従軍を拒否する超正統派たちは、こういうシーンにはほとんどみられないが、どう感じているのだろうかとも思う。
