人道地帯アル・マワシにいるハマス高官とその司令室を攻撃
10日深夜、ガザ地区南部、カンユニスに接する人道地帯(イスラエル軍が設定)、アル・マワシのテント村がイスラエル軍の空爆を受け、ハマスによると、テント20針が炎上。少なくとも40人が死亡。60人が負傷したとの報道が世界に広がっている。
アル・マワシは、海岸沿いのビーチ沿いにある。空爆により、砂の大きなクレーターが3つ発生し、その中に一家全部が吸い込まれたとのことで、パレスチナ人たちが必死に掘っている様子が伝えられている。
بالفيديو | استمرار عملية البحث عن الشهداء والمفقودين بالأيادي في مكان #مجزرة_المواصي غرب #خانيونس pic.twitter.com/8gmiXNniA4
— قناة المنار (@TVManar1) September 10, 2024
イスラエル軍によると、空爆した地点には、ハマスの中央司令室があり、イスラエル軍とイスラエル民間人に対する深刻なテロ攻撃の指示を出してていたと主張した。
ハマスは、そこに司令室があったことは否定したが、その後、イスラエルは、この攻撃で、ハマスの重要な高官3人が死亡したと発表した。
その3人とは、ハマス空爆指揮官サミール・イシュマイル・かダール・アブ・ダカ、ハマス諜報部最高指導者オサマ・タバシュ、もう一人のハマス高官アイマン・マブホー。
3人は、10月7日の攻撃に直接関わっており、実施に先立ち、詳細な情報収集と計画ををしていたいう。今後のためにも非常に危険なテロリストであった。
なお、イスラエル軍は、攻撃に先立ち、民間人の犠牲者が出ないよう、厳重な対策を取ったと強調しており、死者が40人というのは誇張した数字だと主張している。
しかし、ガザの人々がまた大勢死んだことには変わりはない。
その中で、ハマスのテロリスト高官ら3人も死亡したということである。このこと自体が、ハマス高官たちが、避難民の間に潜伏し、市民を盾にしながら活動していたということである。
しかし、攻撃した場所が、人道地域のテント村だっただけに、今後、国際社会からイスラエルへの非難は十分予想される。
www.jpost.com/israel-hamas-war/2024-09-10/live-updates-819438
なお、イスラエル軍はガザ全域で、ハマスを追い詰める戦闘を継続中で、ニューヨークタイムスが、ガザ保健省の情報として伝えたところによると、この件以外でも、24時間で、パレスチナ人16人が死亡したとのこと。
ハマスが主張する死者数は、4万1000人近くになっている。(IDFによる戦闘員死者数1万7000人を含んでいる)