日本でも報じられているが、3日前に、カナダ西武の町フォート・マクマレイで、突然発火して山火事が発生。あっというまにひろがって、一時はフォート・マクマレイが焼失する可能性もあるという報道になった。(NHKによると、東京ドーム21個分にあたる1万ヘクタールが焼失)
これまでに住民88000人以上の全住民が、激しい炎を背景に車で避難。家を失って避難する住民が、「家を失った。」と言いながら、恐ろしい光景を撮影している。その様子は黙示録を連想させるものがある。
BBCによると、1100人の消防隊が消火にあたっているが、まだ鎮火の兆しはない。しかし、風向きが変わって、今は町から山の方へ炎の向きが変わっているという。フォート・マクマレイからは、1600戸が完全焼失し、廃墟となった町の写真が報じられている。
今はフォート・マクマレイ北部の住民を避難させなければならないが、山火事の影響で仕える道路が仕えなくなると、17000人が取り残されることになるという。金曜にはこの地域から8000人が輸送機で避難をしたもようである。
www.bbc.com/news/world-us-canada-36218996
この火事は、エルニーニョ現象と異常な熱波が重なって発生したとみられている。雨はまだ来週にならないと期待できないとのこと。
<シリア難民が被災者に献金運動>
カナダ政府は、これまでにシリア難民25000人を受け入れていたが、今年3月にはさらに1万人を受け入れることを決め、現在、シリア難民35000人がカナダで新しい生活を始めている。
タイム誌によると、カナダでの大きな災害を受け、「カナダ人は私たちにすべてを与えてくれた。今度は私たちの番」と、貧しいはずのシリア難民が、フェイスブックを通して、支援を呼びかけた。
すると、彼らがカナダに来たときに、カナダ人たちが数ヶ月前に与えてくれたばかりの家具や衣類を提供する申し出が相次いだ。今は5ドルの献金を募る形にしているという。
シリア人たちが今通っている艱難を思うと、彼らのこの思いには、なんとも泣ける思いだった。厳しい経験をした人は人の苦しみも理解できるようになるということであろう。