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G7で3国目:カナダが9月国連総会でパレスチナ国家承認予定を表明
7月30日(水)、カナダのカーニー首相が、カナダは9月の国連総会でパレスチナ国家を承認すると発表。フランス、イギリスに続いて、G7で3国目となった。
カナダは、これまで、パレスチナ国家を承認するのは、両者の和平合意が達成できた時という立場だった。しかし、今、ガザでの人道状況が悪化していること、また西岸地区での過激入植者たちの暴力の悪化から、二国家共存案を維持しようとする国際社会の試みにカナダも協力することにしたと語っている。
しかし、同時にカーニー首相は、それは、パレスチナ自治政府が汚職や、非武装化などの改革を行い、2026年に総選挙を実施するとコミットした場合だとの条件をつけた。*自治政府では長年総選挙が行われていない。
これを受けて、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、カナダの意向に感謝を表明した。
イスラエルのサル外相は、イスラエルはパレスチナ国家を拒否すると表明。カナダの発表は、現在行われている交渉でハマスがより強硬に、合意を拒否することにつながるとして非難した。
パレスチナ国家承認を予定している国は145カ国
フランス、イギリス、カナダが、パレスチナ国家承認への表明を行う中、EU加盟国のマルタも承認への表明を行なっていた。
これに先立ち、ノルウェー、スペイン、スロバニアと、欧州以外の数カ国が、ガザでの紛争が始まった時点で、パレスチナ国家を承認していた他、世界145カ国が、承認を予定しているとされている。
明確に承認しないと断言しているのは、アメリカだけである。しかし、トランプ大統領は、フランスとイギリスの指導者には、それぞれ決定する権利があると言ったとのこと。
