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カタールゲート疑惑で首相側近2人逮捕
イスラエルでは、ハマスに経済的支援を行っているカタール、いわば敵対国について、いいイメージをイスラエルの次メディアに流して、収益を得ていた2人が、警察に逮捕された。
2人が、ネタニヤフ首相府のスタッフであったことから、大きな問題となっている。これをカタールゲート疑惑と言う。
摘発されているのは、首相最高補佐官のジョナサン・ウーリッチとイーライ・フェルドスタインで、2人は、3月31日(月)に、警察に身柄を拘束された。
2人には、外国エージェントとの違法な接触や、詐欺、マネーロンダリング、収賄罪の疑いがかかっている。
フェデルステインについては、IDFの機密情報を盗んで、イスラエルの敵であるカタールに引き渡し、報酬をもらっていた可能性があり、国家の安全保障を侵害した疑惑があるとされている。
フェデルステインが、ネタニヤフ首相の側近であったことから、必然的にネタニヤフ首相も、政治的な理由で、それをやらせたか、あえて知らないふりをしたのかといった疑惑が向けられている。
カタールは、ハマスを経済的に支援してきた国なので、そこと首相府がつながっていたとしたら、大変な裏切り行為である。
これらを調査していたのが、シンベトであり、ネタニヤフ首相は、そのトップのロネン・バル長官を解雇したところである。
このタイミングでのバル長官の解任なので、ネタニヤフ首相が、何かを隠蔽しようとしているのではないかと疑われ、市民たちが大規模なデモに出た。
この経過の中で、今、司法制度改革で、ネタニヤフ首相と激しく対立しているミアラ検事総長が、首相にもこの問題における法廷に出て、証言するよう要請した。
ただし今回は容疑者としてではなく、事情を知る者としての証言である。ネタニヤフ首相は31日、テルアビブで自身の汚職問題で法廷に出たあと、首相府のオフィスで尋問を受けたとのこと。
4時間が予定されていたが、2時間ぐらいで終わったと伝えられている。今後、首相自身が、容疑者として、法廷に立つかどうかは、その後決められるとのこと。
ネタニヤフ首相は、自身の側近たちが逮捕されたことが、「人質にとられた」と述べ、これらは、自分を役職から排斥しようとする陰謀であり、「魔女狩りだ」との考えを語った。
www.timesofisrael.com/netanyahu-says-his-two-aides-being-held-hostage-in-qatargate-witch-hunt/
首相府外で2000人が反政府デモ:12人逮捕
ネタニヤフ首相が、首相府で尋問を受けていた間、その外では、約2000人が反政府デモを行った。近くのベギン・ハイウエイを封鎖している者もいた。
デモ隊は、ネタニヤフ首相が「人質」という言葉をつかったため、ガザで家族を人質に取られている人々の怒りが爆発。「あなたの監視下で私たちの家族は、人質にとられたのだ。敵であるカタールと協力した疑いで、1日尋問されただけでなく、ガザに542日もいて苦しめられているのだ」と叫んだ。
デモ隊は、また、シンベトのバル長官解任反対と、司法制度改革にも反対の声を上げた。警察と衝突して12人が逮捕されたが、そのうちの1人は、すでに解放された人質のいとこであった。
אלימות שוטרים כלפי ח״כ נעמה לזימי.
איש הישר בעיניו יעשה pic.twitter.com/rbngnaI8en— איל נוה – Eyal Naveh (@eyalnaveh1) March 31, 2025
石のひとりごと
イスラエルをとりまく情勢は日に日に厳しくなっている。にもかかわらず、国内では、こうした混乱もあるという。わけのわからない混乱である。
ネタニヤフ首相にも闇はきっとあるだろう。その様子に、やはり人間の限界というか、どうしようもない一面を思わされる。こうした内輪揉めは、聖書が言う、敵に嘲笑われることにもつながってしまうだろう。
とはいえ、こうした動きは、市民全体のことではないとも思う。ほとんどの人々は、事態を懸念し、時にうんざりしながらも、どうなっていくのか見守りつつ、それぞれの日常生活を送っている。
それぞれが生きようとしていて、戦争中だが、日本に旅行に来る人もいる。イスラエルでは12日から過越で、その準備も始まっている。この混乱が、妙な日常にならないようにと思うところである。