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メルボルンにネオナチ登場
オーストラリア第二の都市メルボルンでは、12月20日(金)、黒服に身を包んだ極右勢力男性20人が、ビクトリア州議会議事堂前を占拠し、「ユダヤ人は自由を憎んでいる」との大きな横断幕を掲げるデモを行なった。
メルボルンでは、この2週間前の12月6日(金)、市内のシナゴーグが、2人の男に放火される事件が発生。ビクトリア州は、この後、州内で反ユダヤ主義事件が多発していることを受けて、これを取り締まるさまざまな法律を可決た。今回のデモはそれに反対するものであった。
リーダーの男は、大声で、ユダヤ人は、オーストラリア人口の0.4%であるのに、そのユダヤ人が、ビクトリア州で、発言の自由を奪うことになったと非難。この国は、我々白人オースオラリア人の国なのに、そうなったのは、ユダヤ人の金と権力のせいだと述べた。
ネオナチであるせいか、ナチス時代のドイツ語を英訳した言葉、「勝利に勝利」「血と名誉」などと叫んでいた。
The neo-Nazi scenes in Melbourne are truly horrifying and terrifying. This should be a wake up call to both state and federal governments to act URGENTLY. pic.twitter.com/EDVngri0aC
— Sharri Markson (@SharriMarkson) December 21, 2024
これを受けて、ビクトリア州警察は、このグループの参加者の一人を逮捕し、調査を進めているとのこと。
カナダでも続いた反ユダヤ主義事件
カナダのモントリオールでは、12月18日(水)、市内のシナゴーグに爆発物が投げ込まれ、建物が破損した。
夜中3時すぎであったことから、シナゴーグにはだれもおらず、負傷者は出なかった。
その2日後の12月20日(金)、トロントでは、ユダヤ系女子校に向かって銃撃があった。
こちらも夜中2時半ごろであったため、負傷者はなかった。この学校が銃撃されるのは、今年5月以来、いずれも夜中で、3回目になるという。
www.timesofisrael.com/toronto-jewish-girls-school-fired-at-for-third-time-this-year/
石のひとりごと
ネオナチなる者たちが、ヨーロッパからはるかに遠い、オーストラリアにもいることに驚かされた。
またどういうわけか攻撃が、被害が少ないと思われる夜中であることも不気味だ。逆に深い、陰湿な憎しみと恐怖を感じさせられる。光ではない闇。霊的な背景もあるのだろう。