8月11日(月)、オーストラリアのアルバネーゼ首相は、オーストラリアは、9月の国連総会で、条件付きで、パレスチナ国家を認めると発表した。
その条件とは、ハマスを含めないこと、ガザの非武装化、自治政府で2006年から行われていない総選挙を行うことを条件にしている。パレスチナ自治政府が、イスラエルの存在と治安を認めることや、パレスチナ人のテロ行為をした者への給与支払いを止めるなども挙げている。
アルバネーゼ首相は、この2週間の間、イギリス、フランス、ニュージーランド、日本、イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長と話し合ったと述べ、オーストラリアは、国際社会とともにこの実現を目指すと語っている。

オーストラリアでは、先週8月3日、首都シドニーで、大規模な親ガザ、親パレスチナデモが行われたところである。
その後、ニュージーランドのペテル外相が、ニュージーランドもこの件を検討していると発表。ニュージーランドの場合は、承認すべきかどうかではなく、いつそれをするかということだと発表した。つまりもう決定はしているということである。
アルバネーゼ首相の発表の後、在シドニーのイスラエル大使は、「テロを政治的な道具として利用する人々に報いることは、暴力が政治的な利益をもたらすとの危険なメッセージを発することになる」と表明した。
オーストラリアには12万人のユダヤ人が住んでいる。オーストラリアのユダヤ人評議会のダニエル・アギオン氏は、ハマスは、赤十字が人質を訪問することすら拒否する残酷な組織だとして、オーストラリアの決定に、イスラエルは見捨てられたと感じるだろうと述べた。
