9日、テロは、エルサレム市街地でも発生。テルアビブ、キリアット・アルバ(ヘブロン)、アフラでも市街地でテロが発生し、負傷者が続出している。
<エルサレム市街地でテロ:1人負傷 パレスチナ人1人逮捕、1人射殺>
正午すぎ、エルサレム市内、フレンチヒル、弾薬の丘付近の路面電車駅(つまりは警察本部前)でユダヤ人男性(25)がナイフで上半身を刺された。
テロリスト、東エルサレムシュアファットに住むアブ・カリファ(19)は逃げようとしたが警察に逮捕された。
午後、治安部隊が、アブ・カリファの自宅を捜査するため、シュアハットに入ろうとしたところ、パレスチナ人の若者多数が、火炎瓶や、手製の爆発物を投げつけて来た。警察官9人が負傷。パレスチナ人1人(20)が射殺された。
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<過激ユダヤ人;治安部隊と衝突>
夜になり、エルサレムの旧市街では、過激な愛国心で知られる右派ユダヤ人グループ数百人が、旧市街のイスラム地区を「アラブ人の死を」と叫びながらのマーチを決行し、ユダヤ人が、イスラエルの警察と衝突した。
グループは、行き過ぎた愛国心でフーリガンにもなるエルサレム・サッカーチーム「ベイタール」のファンクラブと、第三神殿グループ「リーバ」のメンバー。「アラブ人に死を」と叫びながら、通行人にアラブ人かどうか聞き回っていたという。
一行は、取り締まりに来た警察に投石して抵抗した。このため、リーバ代表を含む4人が逮捕されたが、そのうち1人はナイフを所持していた。
重要:明日金曜「怒りの日」:神殿の丘周辺と西岸地区で暴動の懸念
明日金曜日は、イスラムが神殿の丘はじめ、各地で祈りをささげる日である。パレスチナ人は明日は「怒りの日」だとして立ち上がるよう、呼びかけている。
パレスチナ人の「怒りの日」は時々あるので珍しくはないのだが、今回は、テロがエスカレートする中、ハマス指導者の一人、ハッサン・ユーセフが、「金曜は、西岸地区全域と、ガザ地区で暴動になる。」と警告しているため、緊張が高まっている。
治安部隊は、これまでになく多数の隊員を、路上や要所に配置して治安の維持をはかることになっている。
衝突すると予想される時間は正午から午後1時すぎ(日本時間の18-20時ごろ)
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4708473,00.html
<エルサレム市内の様子>
エルサレムでは、学校を守る治安要員を十分に雇用する資金が不足しているとストを起こして休校になった学校がある。
旧市街や市街地など要所には金属探知機が配備された。エルサレムのバルカット市長は、市民に対し、「銃所持の免許を持っている市民は、外出時は銃を携行するように」と指示した。
こうした状況を受けて、今日は安息日前の木曜で最もにぎわう日だが、さすがに町に出ている人は少なく、マーケット、カフェやレストランも閑古鳥となっている。