9月3日(水)、人質家族たちとその支持者たちによる、「混乱の日」と命名された3日間のデモが始まった。ネタニヤフ首相と政府に、攻撃をやめ、ハマスとの交渉に応じて、人質を解放させるよう、要求するデモである。
初日には、エルサレムのネタニヤフ首相官邸前で、ビンやタイヤを燃やすデモ、また、国会に近い、国立図書館の屋上から訴える様子などが報じられていた。
しかし、その後、燃やしたタイヤが、近くの車に延焼し、ごみ収集箱も燃えて、近所の人々が一時避難する騒ぎとなった。これを受けて、ネタニヤフ首相は、デモ隊は、ファシストのように行動したと非難した。
車は小さな子どもを持つ予備役兵、ヨアブ・バル・シャイさんの車だった。ヨアブさんは、人質と人質家族の思いには理解するが、こんなことをされたら憎しみになってしまうと語っている。
この翌日4日(木)、デモ隊は、クネセット(国会)から、ネタニヤフ首相官邸前まで歩いたグループや、国道1号線、431号線を封鎖したグループもいた。
デモに参加した、人質マタン・アングレストさんの母親アナットさんは、「ネタニヤフ首相が望みさえすれば、息子は秋の例祭までにも帰って来れるのに」と訴えた。「軍隊で1日も奉仕していない政治家が、決意したことで、兵士たちが死んでいる」との訴えもあった。
