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エルサレムのカトリック枢機卿たちがガザの被災教会を訪問
7月17日(木)朝、ガザ市内で、イスラエル軍戦車が、ハマス関連地点へ発泡した際、流れ弾が誤って、ローマ・カトリックの聖家族教会に損害を与えることとなった。
この砲撃で、教会内にいたガザ市民3人が死亡。複数が負傷した。
イスラエルは、ミスを認め、深い悲嘆、後悔と遺憾を表明した。他方から非難が飛び交う中、イスラエルは、18日(金)、エルサレムのキリスト教指導者たち一行が、ガザに入ってこの教会を訪問することを、特別に許可した。
ガザを訪問したのは、ローマカトリックのピッツアバラ枢機卿と、ギリシャ正教のテオフィロス3世と数人の聖職者たちである。
イスラエルは、メディア関係者含め、外部からガザへ入ることを厳しく制限している。しかし、Times of Israelによると、ピッツアパラ枢機卿は、これまでに何度かガザを訪問していたとのこと。
一行は、被災した教会を外からと中からも視察した。外から見ると、建物の外側は、一部屋根が吹き飛び、放射状に焦げた様子が見える。その下は瓦礫様になっていた。
しかし、屋根に破損はあるとみられるが、教会の内側は、ほぼ無傷に近い状況で残っていることが明らかとなった。
枢機卿たちは、ガザ訪問に合わせて、数百トンの食糧や救急用品、医薬品などを被災地に届けた。負傷者への訪問も行っていた。
ネタニヤフ首相がバチカンの教皇レオ14世と電話会談
ネタニヤフ首相は18日(金)、バチカンのレオ14世と会談した。ネタニヤフ首相は、悲劇的なことが起こったとして、深い後悔と死傷者への追悼を伝えた。
一方、レオ14世は、停戦を強調し、礼拝所の保護だけでなく、パレスチナ、イスラエルすべての人々を保護しなければならないと述べた。
ネタニヤフ首相は、停戦にむけての人質解放の交渉の現状を伝えたとのこと。ガザへの人道支援物資搬入についても話し合ったとのこと。
2人の会談は、1時間以上に及んでおり、教皇との会話は、きさくで友好的だったと首相府は伝えている。
イスラエルが早くに謝罪したこともあってか、その後、世界のメディアにこの問題は見られなくなっている。
