エジプト・ムルシ大統領官邸襲われる 2013.2.2

混乱続くエジプトだが、昨日金曜、ムルシ大統領官邸周辺に約6000人が終結し、「出て行け!」などと叫びながら、デモ隊の一部が大統領官邸に火焔瓶を投げつけるなどの暴力行為に及んだ。

この日の前日、大統領支持派と、反ムルシ派の指導者がはじめて顔合わせし、「双方とも暴力には訴えない」ということで同意したという情報がある。このことについて、反ムルシ派の中で対立が発生した可能性もある。

カイロのタハリル広場では再び反ムルシ派の大群衆が終結している。BBCによると、タハリル広場の治安が悪化しており、女性に対する性的な犯罪も増加しているという。

最も懸念されるのは、ムルシ大統領支持派と反ムルシ派の直接衝突である。先週、エジプト軍最高司令官が、「このまま混乱が続くなら、再び国が転覆するだろう。」との見通しを語っている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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