エジプトの最高検事を務めるマフムード氏は、ムバラク政権時代からの重鎮で、2010年のタクリル広場でのデモにおいて、市民への暴力に関わったと批判されている人物。
エジプトのムルシ大統領は、このマフムード氏を更迭し、バチカンの大使にしようとした(つまりは左遷)。しかし同氏は、この命令に反発して13日、最高検事オフィスに出勤。ムルシ大統領もマフムード氏の留任を認めざるを得なくなった。
この敗北は、新しく大統領の権力を確立しようとしていたムルシ大統領にとっては大きな痛手となる。
<カイロでまた大規模なデモ>
エジプトでは金曜、就任100日目を迎えるムルシ大統領に反発する若者たちの群衆が再びカイロのタクリル広場に集結し、ムルシ大統領の辞任を訴えた。この時、ムスリム同胞団(ムルシ大統領所属)と暴力的衝突に発展し、110人が負傷している。