エジプトのシャルム・エル・シェイクで国際平和サミット開催へ 2025.10.12

US President Donald Trump speaks during a cabinet meeting at the White House, October 9, 2025, in Washington, DC, as Secretary of State Marco Rubio, left, and Defense Secretary Pete Hegseth, right, look on. (AP/Evan Vucci)

ハマスとイスラエルの代表団が交渉を行っていた、エジプトのシナイ半島先端のリゾート地シャルム・エル・シェイクでは、13日(月)、ガザでの紛争の終結に向けて、国際平和サミットが開催される。

サミットの目標は、ガザでの戦争終結、中東における平和と安定の継続、そして新たな治安維持の時代への移行であり、トランプ大統領の中東における平和構想にとどまらず、世界平和のビジョンをも反映するものとされている。

主催者はアメリカのトランプ大統領と、開催国エジプトのシシ大統領。参加国は、カタール、ヨルダン、トルコ、サウジアラビア、UAE、インドネシア、パキスタンの他、イギリス、フランス、イタリア、スペインの首脳はじめ20か国代表、グテーレス国連事務総長も参加を表明している。

イスラエルは、この日に人質交換が予定されているため、出席しない。ハマスもこれには関与しないと発表している。

中東の平和に関する会議は、以前にフランスのマクロン大統領が、パレスチナ国家承認に向けて開催を呼びかけていた。しかし、アメリカとイスラエルが反対して開催できなかった。

今、トランプ大統領が発起人となって、それが開催されることになったということである。トランプ大統領は、パレスチナ国家承認を認めていないので、それ以外の何か新しい国際秩序になる可能性もある。

なお、トランプ大統領は、13日(月)、朝9時半(日本時間午後3時半)、イスラエルに到着し、空港で短い歓迎式典の後、エルサレムのクネセット(国会)での演説と解放された人質と面会する予定。

13時には再び、イスラエルを出て、シャルム・エル・シェイクに向かう予定となっている。イスラエルには、わずか4時間の滞在予定である。

www.timesofisrael.com/trump-said-set-to-arrive-in-israel-monday-morning-for-quickfire-visit-address-knesset/

石のひとりごと

これは予想した以上の大きな国際会議になりそうである。主の支配の中で、世界で孤立を極めていたイスラエルにとって、どんでん返しになるだろうか。ロシアと中国はどう出るのか。目が離せない状況である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。