エジプトで100人以上死亡 2013.7.27

昨日、ムルシ大統領がハマスとの関連でエジプト軍に逮捕されて後、ムルシ大統領支持のムスリム同胞団支持派と、エジプト軍支持の世俗派が、どちらも超大群衆となって、カイロ市内を埋めつくしている。

懸念されたとおり、昨夜から今日にかけて、両者の間で暴力的な衝突が発生。エジプト軍が、座り込みデモをしている親ムルシ派に対し、実弾を使用したため、少なくとも100人は死亡。負傷者も1500人を超え、カイロ市内の病院はてんてこまいである。

ただし、死者の数については、ムスリム同胞団、アルジャジーラは220人と主張。エジプト軍は38人と言っている。上記の”100人以上”はBBCがカイロ市内の病院の医師から聞いた数である。

ムスリム同胞団は、内戦になると警告しており、エジプト情勢が厳しい状況になりつつある。なお、イスラエルに隣接するシナイ半島からの報告は今のところない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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