戦闘の続く東ウクライナだが、14日朝、ルガンスク州で、ウクライナ軍の輸送機が、親ロシア派の地対空ミサイルによって撃墜され、乗っていた兵士49人が死亡した。
ウクライナ軍機が、(ロシアから供給されたとみられる)地対空ミサイルで撃墜されるのはこれで2回目である。ポロシェンコ大統領は、これをテロ行為と呼び、必ず報復すると言っている。
今回輸送機が撃墜されたルガンスク、スラビアンスク、マリウポリなどの東ウクライナでは、戦闘が続けられている。ウクライナの保健省の発表によれば、紛争が激化した4月からの死者は270人にのぼるという。
キエフでは、輸送機の撃墜に怒った親ウクライナ派らが、ロシア大使館の前で、車をひっくり返すなどの抗議行動に出た。ロシアは、親ロシア派への攻撃をやめないウクライナと、キエフのロシア大使館前での暴徒を非難している。
ウクライナとロシアのガス代をめぐる交渉も、らちがあかない今、ポロシェンコ大統領は今後どう対処するのか、こちらの大統領も大きな決断に直面しているといえる。