ウクライナ情勢アップデート 2014.6.13

7日、ポロシェンコ大統領が正式にウクライナの大統領に就任した後、東ウクライナの親ロシア派らに様々な和解案を提案。プーチン大統領とも地域の紛争停止に向けて協議がはじまっていた。

<東ウクライナにロシアの戦車3台国境越えか> https://www.youtube.com/watch?v=VnaMKMAW7OQ

そんな中、ウクライナ政府は、ロシアの戦車3台が、国境を越えてドネツク州に侵入したと発表した。BBCによると、親ロシア派は、戦車がロシア製であることは認めたものの、どこから来たかは言わなかったという。

ポロシェンコ大統領は、戦車に関してプーチン大統領に電話をかけ、「受け入れられない。」と強くロシアに抗議した。

東ウクライナでは、ウクライナ軍と反政府勢力が戦闘を続けており、死者も出ている。今日はウクライナ軍が、東ウクライナの港湾都市マリウポルを奪回したと報じられている。

ここ1週間ほど、ウクライナ軍に包囲されているスラビアンスクの住民は、食料や水にも困っているという。学校や幼稚園も閉鎖され、町から避難する人の様子が報じられている。

<ガス代は?>

ウクライナはロシアに多額のガス代を滞納し、すでに期限切れとなっているが、ロシアはその度に期限をのばして、ガス供給を停止せず、今も交渉が続いている。

ウクライナはロシアに経済的に依存し、ロシアにとってもウクライナは重要なビジネスパートナーである。どこかで折り合いをつけなければ両方が困るはずと経済関係専門家は解説している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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