目次
ウィトコフ中東特使モスクワ訪問:プーチン大統領から停戦に追加条件
カタールでハマスとの交渉にあたっているウィトコフ中東特使は、ウクライナ問題でもその名前が出続けている。
ウクライナのゼレンスキー大統領が、アメリカの30日間停戦案に合意したことから、ウィトコフ中東特使が、3月13日(木)夜に、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談した。
ウィトコフ氏は以前にも、トランプ大統領のロシア外交担当者として、プーチン大統領に2回会ったことがある人である。
www.nytimes.com/2025/03/13/us/politics/witkoff-trumps-russia-putin.html
ロシアのペスコフ大統領府報道官が発表したところによると、ウィトコフ中東特使は、トランプ大統領からの追加情報をプーチン大統領に提示し、プーチン大統領は、トランプ大統領への追加情報を提示したとのこと。
内容は不明だが、トランプ大統領が、生産的な協議だったと言っているのに対し、ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領は、最初から受け入れ難い条件を提示していると述べ、この協議は終わりが見えないまま延々と続く可能性があると言っている。
厳しいウクライナ情勢
こうしたやりとりが行われている間もロシアとウクライナの戦闘は続いている。
プーチン大統領は、30日間の停戦案が出た後、軍服姿で、特にクルスク地方にいるウクライナ軍の一掃するよう命じる様子が伝えられており、実際ウクライナ軍は、劣勢に立っている。
ここは、ウクライナが交渉のカードとして使おうとしていただけに、撤退させられた場合は、ウクライナは今後の交渉が困難になる可能性がある。
一方、ウクライナ軍も負けてばかりではない。この1週間の間に、ドローンによるモスクワへの攻撃を2回実施した。ロシア国防省によると、モスクワを含む6地方で合計28機のドローンを撃墜したとのこと。
攻撃はロシア最大級トゥアブセ製油所にも及び、大規模な火災となった。死傷者はないとのこと。
www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-14/ST3V7TT0AFB400
www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1409V0U5A310C2000000/
こちらもまったく先が見えない事態になっている。