11月にジュネーブで、国際社会と核兵器疑惑に関する暫定合意に至ったイランだが、約束通り、高濃度のウランの処分を始めた。これを受けて西側も、一部凍結していた資産を解除。これにより、イランは42億ドルの現金を回収した。
笑顔戦略のロウハニ大統領だが、数日前、テヘランで唯一のユダヤ系病院に17万ドル(1700万円)を寄付したとの記事。同様の寄付は昨年に続いて2回目だという。だたしユダヤ系とはいえ、スタッフも患者もほとんどがイスラム教徒の病院である。
ユダヤ人は、紀元前6世紀のバビロン補囚以来、長い歴史を通してイラン人と共に歩んできた。しかし、近代に入ってイスラエルが建国し、イラン革命が勃発。イラン政府の反ユダヤ政策が急速に悪化した。そのため、ユダヤ人のイランからの移住がすすんでその数は激減している。
現在イランいいるユダヤ人は10200人(2012年データ)。それでもイスラエル以外の中東では、まだ最大のユダヤ人コミュニティである。