イランのユダヤ系住民、アルヴィン・ナタニエル・ガフレマニさん(20)が、イランの刑務所で、4日、殺人容疑で、死刑(絞首刑)を執行された。家族は、今のイランとイスラエルの対峙のエスカレートが、影響したのではないかと語っている。
報道によると、ガフレマニさんは、2022年、ジムでトレーニングをしていた時、イラン人のアミール・ショクリさんが、ガフレマニさんをナイフで刺したため、ガフレマニさんが、逆にナイフを奪ってショクリさんを刺してしまい、死亡したとのこと。弁護側は、正当防衛だったと主張している。
国際人権団体と家族は、この2年、ガフレマニさんがなんとか釈放されるよう、活動を続けており、この4月には、いったん死刑執行と言われたが、延期されていた。
イランの法律では、もし、犠牲者家族に血の代償金を支払い、犠牲者家族が容赦するなら、死刑執行は免れるとされる。しかし、それはイラン人対イラン人の場合で、イラン人と外国人の場合は、必ずしもそうではないともいわれていた。
ガフレマニさんの家族は、ショクリさんの家族に代償金の支払を提示した。しかし、家族がこれを拒否したことから、4日、ガフレマニさんの死刑が執行されたのであった。
一報によると、ショクリさんの家族は、ガフレマニさんからの代償金を受け取らないようにとイラン政府から圧力をかけられていたとの情報がある。(未確認)
ガフレマニさんの家族は、今イスラエルとイランが緊張している中、ユダヤ人に恩赦を認めることができなかったのではないかと、息子の死に、今のイスラエルとイランとの対峙が影響を及ぼした可能性があると語っているとのこと。
なお、イランには、かつてユダヤ人が10万人いたが、今は1万人以下になっているとのこと。