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イスラエルを非難も今は反撃には戦略的忍耐?のイラン
今後のことで、重要なのは、ハマスとヒズボラの背後にいるイランの動きである。
イランは、17日、レバノンとシリアで、ヒズボラ戦闘員が所持していたポケベルが爆発した際、在レバノンのイラン大使が重傷を負った。イランは、イスラエルによる「大量殺人だ」と非難する声明を出した。
しかし、18日、シリアで死亡したのは、IRGC(イラン革命防衛隊)19人で、150人が負傷したと、サウジアラビアのメディアが報じると、イランは、これを否定した。イスラエルを非難しつつも、直接の報復を回避するかのような動きである。
イランは、8月1日にハマスのイシュマエル・ハニエが、首都テヘランで暗殺されたことについても、今に至るまで大きな報復に出ていない。
イランは、イスラエルの滅亡を望んでいることを公にしているのではあるが、今のところはまだ、イスラエルと大規模に対戦することは望んでいないようである。
www.jpost.com/breaking-news/article-820674
イランでは、今年5月に前のライシ大統領が飛行機事故で死亡し、7月にペデシュキアン大統領が就任してまだ2月余りである。
国内の安定化、経済にも問題があり、今は地域戦争をできるだけ避ける必要にせまられているのかもしれない。
ロシアと戦略的パートナーに・核兵器開発に懸念
一方で15日、気になる記事があった。ロシアのプーチン大統領が、イラン外務省が提示した戦略的パートナーシップに署名することに合意したというものである。
ロシアが、ウクライナとの戦争に必要な弾道ミサイルを、イランから調達。その見返りとして、ロシアがイランの核兵器開発の支援をするということである。
具体的には、イランが、濃縮ウランとその備蓄に関する技術をロシアから得ることになると考えられる。
イランは、2018年にアメリカがイランも含む国際協定から離脱して以来、イランもこの協定に従わないとして、核兵器開発に向けたウランの濃縮を続けているのである。今年8月、イランは60%まで濃縮したウランを64.7キロ保有していることが確認されている。
イランが、地域戦争において、軍事的な忍耐を示している背景には、最終的には核兵器で決着をつけようとしている可能性が懸念されるところである。
とはいえ、プーチン大統領とハメネイ師の約束などどこまで守られるのか、極めて怪しい感じもしないではないが。。石のひとりごと
石のひとりごと:イランの政府と市民の違い
イランはその指導者と国民との間に、違いがあることを覚える必要がある。イラン人たちは、国外にも多くすみ、民主的な考えを持っている人も少なくない。
特に最近では、リバイバル(キリスト教に目覚めること)が起こっているという噂を聞くことがある。
CBNニュースによると、キリストを信じるクリスチャンが、イラン国内に120万人いるという。もっと多い可能性もあるとのこと。(総人口8855万人)
クリスチャンのイラン人は、聖書を信じているので、イスラエルを亡き者にしようとは夢にも思わない。以下は、クリスチャンのイラン人女性へのインタビューの様子。
主はイランの人々も愛しておられる。政治的な動きのみならず、そこに住むイランの人々を覚え、霊的な解放と救いも祈っていきたい。