イランのハメネイ師がアサド政権後初の声明:アメリカとイスラエル、トルコを非難 2024.12.12

スクリーンキャプチャ

ヒズボラが大打撃を受ける中、シリアで反政府勢力がアサド政権を打倒。シリアで展開していたイランも撤退を余儀なくされた。その後、イスラエルが、48時間以内に、アサド政権の軍事インフラを80%破壊し、イランは、ヒズボラ復帰の経路も失った。

イスラエルと世界も今後イランがどう出てくるのか、神経を尖らせている。最も恐れることはイランが核兵器に向かうことである。そうした中、12月11日(水)、イランのハメネイ師が、アサド政権崩壊後初めて、声明を出した。

ハメネイ師は、アサド政権の崩壊は、アメリカとシオニスト(イスラエル)の策略によるもので、トルコもそれに関わっていたと、3国を非難したが、主な原因はアメリカとイスラエルだと述べた。

ハメネイ師は、それぞれの目的があるが、それらはシリア北部、南部の一部を占領しようとしている。アメリカは、この地域で影響力を拡大しようとしていると語った。

聴衆は、「アメリカに死を!イスラエルに死を!」と叫んでいる。その様子は、若干元気ない感じも・・・

なお、アメリカは、IS(イスラム国)対策として、シリア南部に駐留しているアメリカ軍をシリアに残留させると発表している。

www.timesofisrael.com/senior-white-house-official-us-troops-to-remain-in-syria-after-assads-fall/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。