ユダヤ人たちが今祝っているプリム。このプリムの舞台は、紀元前5世紀のペルシャ(今のイラン)にあった町、シュシャンであった。
現在のイランにある町、ハマダンには、エステルとモルデカイの墓と伝えられている大きな墓があり、ここがかつてのシュシャンとの言い伝えがある。
この言い伝えは、少なくとも1100年前にさかのぼっているという。
www.timesofisrael.com/tomb-of-mordechai-and-esther-in-iran-reportedly-set-ablaze/
現在、イスラエルとイランの間には、深刻な対立があるが、イランにもユダヤ人は、まだ住んでいる。
1979年のイラン革命前は10万人いたが、今は8500人。主には、首都テヘランにいるという。
この人々はユダヤ人ながら、反イスラエルの立場を表明していることから、イランの現政権に受け入れられている形である。
イランのチーフラビである、ラビ・ヤフダ・ゲラミとその学生たちは、プリムが始まった3月14日(木)、このモルデハイとエステルの墓の前で、メギラー(エステル記)を読み、皆でダンスし、その様子を公開した。
פורים בקהילה היהודית באיראן: רב הקהילה, יהודה גראמי, התפלל ערבית וקרא מגילה בקבר מרדכי ואסתר בעיר המדאן. הרב רקד עם תלמידיו – שחלקם לומדים לדיינות ורבנות, מחוץ למתחם הקברים@kaisos1987 pic.twitter.com/BXO2mURCPV
— כאן חדשות (@kann_news) March 13, 2025
www.ynetnews.com/article/sk5rahb21g
石のひとりごと
ユダヤ人といえども、全世界に散っていった後は、非常に多様な民族になっている。イスラエルを祖国と思わないユダヤ人は、アメリカにもいる。
コロンビア大学で、パレスチナ人で反イスラエルのデモを率いたマフムード・カリル容疑者がアメリカ移民局に逮捕されたが、その後、ユダヤ人たちがトランプタワーに押しかけて、釈放するようデモを行ったという報道があった。
このユダヤ人たちは、「ユダヤ人の平和の声」というグループで、イスラエルのしていることに同意しないユダヤ人たちである。
混乱するかもしれないが、これほどに多様なこの多様性こそがユダヤ人であり、これだけ意見が違ってもなお、皆が同じプリムを祝っているということなのである。こんな民は他にはないだろう。