イランが仏英独と交渉も結果出せず:米バンカーバスター用戦闘機6機移動で圧力 2025.6.22 日本時間1am

Iran’s Foreign Minister Abbas Araghchi listens during meeting with European and UK counterparts on Tehran’s nuclear program, at the Intercontinental Hotel in Geneva, Switzerland, June 20, 2025. (Handout / German Federal Foreign Office / AFP)
Switzerland, June 20, 2025. (Handout / German Federal Foreign Office / AFP)

イスラエルとイランの攻撃の応酬がエスカレートする中、イランのアラグチ外相は、6月20日(金)、ウイーンでの、フランス、イギリス、ドイツの外相とEU代表との交渉に応じた。

仏英独の外相たちは、イランが降参し、核兵器開発を停止すると約束することで、アメリカの参戦を阻止することを目標としていた。

3国は、イランに、イランのウラン濃縮は、平和利用の枠を超えていると迫ったが、アラグチ外相はあくまでも平和利用だと主張し、開発を止めるとは言わなかった。

また、アラグチ外相は、「イスラエルが完全に攻撃を止めたら、話し合いに応じる」と述べた。

これにイスラエルが応じるはずはなく、交渉は3時間に及んだが、最終的に、結果を出すことはできなかった。

www.nytimes.com/2025/06/20/world/europe/iran-foreign-minister-war-talks-europe-nuclear.html

アラグチ外相は、この後、21日(土)には、トルコでのOIC(イスラム協力会議)に出席。23日には、ロシアのプーチン大統領との話し合いをする予定と報じられている。

on June 20, 2025. Trump is heading to his Bedminster golf resort for a MAGA Inc. fundraising dinner. (Photo by Mandel NGAN / AFP)

こうした流れについて、トランプ大統領は、ヨーロッパは何もできなかった。

結局イランは、アメリカと話さなければならないと述べ、期限は2週間だ。それ以上は待てないと語った。

アメリカの攻撃が近づいたような発言である。この背後で、アメリカは、バンカーバスターを搭載できるステルス戦闘機B2を6機、よりイランに近い、グアムに移動させたと世界中のメディアが報じた。

今の所はまだ、最終的な圧力をイランにかけていると思われるが、トランプ大統領の発言は、必要なら、いつでも本当にこれを使うという迫力もあった。

www.ynetnews.com/article/bybt4qvveg#autoplay

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。