6月23日(月)夕刻(現地)、イランがカタールのアル・ウデイド空軍基地へ、弾道ミサイルを発射した。
この基地は、アメリカ軍だけでなく、イギリスはじめ、諸外国も使っている基地である。
イランは、米軍を標的にしたミサイル発射映像に、「アメリカの侵略に対する強力な反撃」とのサブタイトルをつけて、米軍基地に6発が着弾したと、国営テレビで放送していた。
しかし、カタールによると、この時イランは19発の弾道ミサイルを発射したが、着弾したのは1発だけで、あとは迎撃されていた。負傷者も物的被害も発生していなかった。
以下はカタール上空に飛来し、迎撃されるイランのミサイルの様子。ドーハで逃げる人々の様子。
また、この攻撃は、イランの米軍への攻撃に備えて、カタールだけでなく、UAEやサウジアラビアなどが、領空を閉鎖し、イラクでは、防空システムまで稼働させるなど、完璧な防衛環境が出来上がってから発生していた。
このことから、イランが、中東全域へのエスカレートを望んでいなかったとも考えられ、カタールへの攻撃は、象徴的だったと推測された。
トランプ大統領は、前もって通知してくれたので、被害は最小限ですんだとイランに感謝を表明した。するとその後、イランのペゼシュキアン大統領は、Xに、「戦争を始めたのは我々ではない。偉大なイランへの侵略に何もしないとうことはない」と書き込んでいた。
イランは、攻撃の数時間後、「イランの核施設に対するアメリカの攻撃的、かつ横暴な攻撃への報復として、アル・ウデイダ空軍基地を攻撃した。ミサイルはアメリカが、イラン攻撃に使ったミサイルと同数だ」との声明を出した。
