ガザでイスラエルとハマスの衝突が続く中、イスラム聖戦の人質となっていた遺体一人が、ガザ市内でみつかったとハマスが発表。
11月26日夜、赤十字を通じて、イスラエル軍に引き渡した。その後の法医学検査の結果、遺体が、キブツ・べエリ住民のドロール・オールさん(48)であることが判明した。
ドロール・オールさんは、10月7日、自宅のキブツ・べエリで、イスラム聖戦によって殺害され、遺体はガザへ拉致されていた。
妻のヨナット・オールさんも同時に殺害されたが、遺体は残されていた。
子供2人、ノアムさん(写真左端)、アルマさん(右端)は、ガザへ拉致され、2023年11月の停戦合意の際の人質交換により、イスラエルへ帰国した。
ドロールさんは、料理学校出身で、テルアビブで料理人として働いていた。ヨナットさんと結婚後、ヨナットさんの実家であるキブツ・べエリに定住し、2009年からは、キブツの中で、料理人の経験を活かして、チーズ製造分野で働くようになった。
その後、イタリアとフランスで学んでチーズのスペシャリストとなり、キブツで、乳製品のケータリング事業の経営を担当してういた。キブツでは、チーズ職人として親しまれていた人だった。
ドロールさんの遺体が戻されたことを受けて、イスラエルは、27日、パレスチナ人15人の遺体を、赤十字を通じて、ガザへ返還した。
ここではあまり、お伝えしてこなかったが、合意に従い、ガザから人質の遺体が戻り、確かに人質であることが確認されると、代わりとして、パレスチナ人収監者遺体15人を引き渡してきている。
現時点で、残されている遺体は、2人、イスラエル人のラン・グヴィリ軍曹と、タイ人のスティサック・リンタラックさんとなった。
石のひとりごと
人にはそれぞれ人生があり、世界がある。それを破壊しつくしてしまう、改めて、殺人の罪深さを感じた。
あと2人の遺体が、絶対に帰ってくるように祈る。
