11月13日(水)、ハマスではなく、イスラム聖戦が、ロシア系イスラエル人の人質サーシャ・トルファノフさん(29)の映像を公開した。家族の同意を得て、イスラエルのメディアがこれを世界にも報じた。
サーシャさんは、ヘブライ語で、3分以上にわたって、ガザでは食料、水、電力、衛生用品も不足していると訴え、困るのはパレスチナ人だけでなく、人質もだと訴えた。また1日も早く、交渉で解放を進めてほしいと訴えた。
また、イスラエル軍がレバノンでの戦争を始めたので、自分達が忘れられているとも語っている。撮影された日時は明確ではないが、ヒズボラへ攻撃が始まった時(9月末)のことも述べているため、少なくともそれ以後、つまり2ヶ月以内ということになる。
映像からみると、栄養失調や痩せている雰囲気もないし、髪の毛も、シャンプーがないと言っているわりに、極端な不潔に陥っているようにはみえない。しかしサーシャさんは、皮膚病を患っていると言っている。
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サーシャさんは、ラマット・ガン在住だった。しかし、昨年10月7日、ガザ国境のキブツ・ニール・オズの家族を訪問していて、ハマスの襲撃を受け、祖母と母、恋人とともに人質となっていた。
共に拉致された祖母のイレーナ・タティさんと、母親のレナ・取るファノバさんは、昨年11月29日に、プーチン大統領の取り計らいで解放され、恋人のサピア・コーヘンさんは、30日にイスラエルとハマスの交渉の結果として解放されていた。
サーシャさんだけが、テロ組織の元に取り残されて1年以上になり、以来、今年5月に2回、このようなビデオに登場し、今回3回目になる。
イスラム聖戦は、次の交渉で解放されるのは、サーシャさんともう一人のロシア系イスラエル人マキシム・ヘルキンさんを予定していると言っている。なんとも恐ろしいばかりの嫌味。これこそ非人道的といえるのではないか。
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