イスラエル軍は、ガザ管理地域80%から53%にまで撤退したが、その後に、武装したハマスが地上に出てきて、ガザ避難民の足を撃って脅かしたり、反ハマス民兵との衝突が発生しているとの報告が出ている。
反ハマス民兵の一つは、南部でイスラエル軍とも協力していたヤセル・アブ・シャバブが導く部族で、もう一つは、カン・ユニスにいるフッサム・アル・アスタルが導く部族である。
注目されたのは、ハマスの有名なインフルエンザーだった“Mr.FAFO”と呼ばれたセラ・アル・ジャファらウィが、何者かに殺害されていたことである。
Mr. FAFO was the happiest person alive when Israelis were massacred and tortured from Hamas on live video. pic.twitter.com/kyiEWAfRnX
— Aggelos Chorianopoulos 𝕏 (@aggelos210) October 12, 2025
アル・ジャファラウィは、1000万ドルを稼いで、ハマスのために、こども病院設立するなど、ハマスに資金を調達していた人物だった。
一方、パレスチナ系ニュースによると、ハマスが、11日(金)の停戦発効以後今に至るまでの間に、ガザ市内の”ギャング”32人殺害し、ハマスも6人殺されたとのこと。ただし、ハマスは、このギャングは、上記反ハマス部族、アル・シャバブではないと言っている。
イスラエル軍の撤退により、今後、ガザ内部の混乱が拡大する可能性が懸念される。
なお、ガザ地区への食糧支援については、停戦に伴い、今後、国連経由の人道支援物資のガザへ搬入が増加するみこみとなっている。COGATによると、1日トラック600台を目標にするとのこと。
アメリカのGHF(ガザ人道財団)による食糧配布活動は、イスラエル軍が管理する地域で行われていた活動であったため、イスラエル軍の撤退とともに閉鎖となった。アメリカが資金を投入する理由がなくなったので、GHFは、今後、活動を停止する可能性が高い。
www.timesofisrael.com/officials-say-ghf-aid-sites-being-shut-down-in-accordance-with-gaza-deal/
