1月21日(火)、イスラエル軍のハレヴィ参謀総長が、10月7日のハマス奇襲を許してしまった責任から、ハマスとの合意の第一段階が終わった後の3月6日に辞任するとの辞表をカッツ国防相に提出。声明も出した。
ハレヴィ参謀総長は、当時のハマスの動きに無知であったと認め、「10月7日に、自分の指揮下で国民を守るという任務に失敗した。この事実は、毎日、毎時間、私の残りの人生にずっとついてまわるだろう」と表明している。
一で、失敗はあったものの、イスラエル軍は、この15か月、7方向からの敵に直面しながらもよく戦い抜いたと評価し、「イスラエルは今、戦場においては優位な位置に立つ中で、人質解放の交渉を進めている。イスラエルが抑止力と回復力を取り戻した今、辞任する時だと判断した。」と述べている。
ハレヴィ参謀総長は、参謀総長としての3年の任務を終えることなく辞任する。イスラエル軍で勤続40年。軍人としての勤務に終止符を打つことになる。誰に引き継ぐかはまだ明らかにはされていない。
なお、イスラエル軍南部総司令官のヤロン・フィンケルマン少将も、同じ理由で辞任を表明したが、具体的な日程は表明していない。
野党からは、ハレヴィ参謀総長と、南部総司令官も責任をとって辞任するなら、次はネタニヤフ首相もだと主張している。ネタニヤフ首相は、責任は認めながらも、すべては戦争が終わってからだとの考えを表明している。