イスラエル軍が南レバノンへ限定的地上戦作戦開始:目的は緩衝地帯確保 2026.3.16

IDF troops of the 91st "Galilee" Regional Division operate in southern Lebanon, in a handout photo issued by the military on March 16, 2026. (Israel Defense Forces)

イスラエル軍は、3月14日(土)夜遅くに、レバノン南部へ、地上軍の第91ガリラヤ地域師団を派遣。限定的な地上戦を開始したと発表した。

イスラエル北部地域の防衛に向けて、その地域のヒズボラの脅威を一掃し、国境線からレバノン側、幅7―9キロのエリアを「安全保障地域」、いわゆる緩衝地帯にすることが目的だとしている。

イスラエル軍は、この2日前に、砲兵部隊を先に派遣して、地域をできるだけクリアにする作業を行なっていた。しかし、Ynetによると、作戦開始からヒズボラとの戦闘になり、ヒズボラ2人が死亡したとのこと。

北部担当将校は、今続いているイランとの戦争が続いている間に、ヒズボラに大打撃を与えると語っている。その作戦は、シャブオット、5月ぐらいまで続くとの見通しも語っている。

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激しい戦闘で、現在、レバノンでは、83万人以上がホームレスになり、テント生活を強いられている。また、最近ではイスラエルが、ヒズボラかテロリストが乗っているとして、救急車を攻撃する事態にもなっていた。レバノン政府は、救急車には、市民が乗っていたとこれを否定している。

イスラエルのサル外相は、「ヒズボラは、レバノンではなく、IRGCの指揮下にある。レバノンは、イスラエルと停戦になってから、ヒズボラを打倒する約束だったが、できなかった。その結果が今来ているということだ。」と語った。

イスラエルとレバノンは、ここ数日の間にも交渉を開始することを模索していたようだが、少し流れが変わったようである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。