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予備役4-5万人に召集令状:出頭率低下傾向
イスラエル軍は、ガザ市制覇を目標とするギデオンの戦車2作戦に向けて、6万人の徴兵を予定している。
イスラエル軍は、9月1日(月)、4-5万人に、2023年にガザでの戦争が始まって以来、最大規模となる4-5万人に徴兵令を出した。
しかし、いつもなら、すぐに応じる人がほとんどだが、今回は出頭率がスローペースで、個人的な理由や経済問題などをあげて、徴兵免除を要請した人も多いという。
今回は招集令状が9月1日に出されたため、新学期が始まった翌日にあたる、2日(火)に、指定の軍基地に出頭しなければならない。
その後、訓練の入り、ガザか西岸地区に配備されると、今月末からは、10月にかけてのユダヤ教の例祭の時に家族の元にいることができない。

もう2年になろうとする戦闘で、何度も徴兵された人が多く、疲れていることや、ガザ市への突入に、危険性と疑問を持っている人が少なくないことも考えられる。
9月2日(火)、テルアビブでは、365人以上の予備役兵で、ガザでの従軍経験もある人々が記者会見を開き、ガザ市制圧に向けて徴兵されても応じるつもりはないと表明した。
代表のマックス・クレッシュ第一軍曹は、ネタニヤフ首相の違法な戦争には協力しないと述べ、戦争の責任を指導者たちに問うことこそが愛国の行動だと考えていると表明した。
また、人質家族たちが、イスラエル軍が進軍することで、人質が殺されると訴えていることに答えるためにも徴兵には応じないと表明した。
イスラエル軍では、通常、同じ部隊が部隊単位で招集される。徴兵に応じない兵士が増えると、部隊長は十分なメンバーを確保できなくなる。中には、「衛生兵と射撃手求む。9月11日から70日」などとWhatsAppに投稿している上級部隊長もいるとのこと。
イスラエル軍は、すでに人手不足が深刻になっていることから、大変な反対運動の中、ユダヤ教超正統派への徴兵も開始したところである。しかし、ユダヤ教超正統派で従軍義務が発生する8万人(18-24歳)のうち、一部を除いて、多くは徴兵されても従軍を拒否しつづけている。
www.israelnationalnews.com/news/414326
www.jpost.com/israel-news/defense-news/article-866168
戦争開始以降メンタルケア受けた人激増471%増
イスラエルの保健省によると、2023年10月7日以降、短期の心のケア(3回セッション)を受けた人の数が、2022年には3500人だったのが、2万人となり、471%増と急増していた。
精神科のケアを受けた人の総数は、2024年だけで40万人にのぼっており、この傾向は2025年にかけても続いている。
www.ynetnews.com/health_science/article/bkz11okbqgx
イスラエル人は、短期決戦には強いが、長期には弱い傾向があると聞いたことがある。
