クエートの情報筋によると、21日、イスラエルの空軍機が、シリアからレバノンへ搬入されようとした輸送隊を攻撃・破壊したもよう。輸送隊が運んでいたのは高度のミサイルとみられる。
イスラエルはこれについて、声明はだしていないが、23日、ヤアロン国防相は、「イスラエルの”赤線”は変わっていない。化学兵器でなくても、危険な武器がシリアからヒズボラへ搬入されることは決して許さない。」と語っている。
イスラエルがこのような攻撃に出るのは7月以来。
<名無しのシリア難民援助活動:エルサレムポストより>
ヨルダンに逃れたシリア難民の間で、不思議な名無しの紫のパッケージが出回っている。中身は食料など生活物資で、配布しているのはイスラエルの災害支援援助団体イスラエイド。
イスラエイドは、ハイチの大地震や、日本の東北大震災の時にも、支援に駆けつけたイスラエルの団体である。シリア難民へのサポートには、イスラエルからだとは知らされずに、難民に配布されている。
活動しているイスラエル人担当官は「私たちは、らっぱを鳴らして、やってることを宣伝しない。難民は飢えている。一缶のツナ缶が、どこから来たかなど、どうでもいいことだ。」と語っている。
<シリア人家族:それぞれの選択>
シリア難民の状況は悲惨をきわめる。国際支援が限界に達し、食料が不足。イスラム教では、シリア難民が、犬や猫の肉を食べる許可を出したばかりである。
シリア難民たちはそれぞれで動き始めている。危険な舟の旅でヨーロッパに向かう者など、家族単位でそれぞれが命がけの行動に出始めている。
BBCなどによると、難民たちが「普通の生活に戻りたい。子どもたちを学校に行かせてやりたい。」と涙ながらに語る様子が伝えられている。一日も早く、シリア内戦が解決し、難民たちが帰れるようにと願う。