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イスラエルで熱中症2人死亡
今週、8月12、13日、火水曜は特に熱波が到来するとイスラエルでも警告が出ていた。Times of Israelによると、熱中症で2人死亡したとのこと。

(Photo: Eilat municipality)
イスラエル最南端のエイラットでは、48.8度まで上がり(51.1度の地点もあり)、70歳男性が熱中症で倒れて、その後、死亡した。
二人目は、テルアビブに近い、リション・レ・チオンで60代男性が、熱中症で倒れて、救急搬送されたが、死亡した。
最高値はヨルダン渓谷のキブツ・ギルガルで、49.7度を記録した。北部ツファットでは、41.4度と記録を更新。エルサレムは40.8度だった。
死海や砂漠地帯では、普通でも50度前後まで上がるが、夜間は長袖が必要な程に気温が下がるものである。
しかし、死海のソドムにある観測所では、夜間になっても36.6度と高温が続き、これまでの夜間最高だった35.5度の記録を突破した。
今朝14日(木)朝5時の時点では、38度で下げ止まり、また上昇し始めており、さらに記録を塗り替えたと報じられている。
www.timesofisrael.com/liveblog_entry/sizzling-sodom-topples-overnight-heat-record-set-night-before/
これに伴い、イスラエル国内の電力使用量も激増で、12日(火)1万6000メガワットだったのが、13日(水)は1万7000メガワットを超えて史上最大量を記録した。停電の報告はみられていない。
また、日本と同様に、13日(水)鉄道がスピードを落とした他、線路の過熱が見られるところでは、運営を停止し、人々の移動に影響が出た。
熱波が危険レベルになっていることから、イスラエルでは国立公園省庁が、国立湖円や自然保護区でのハイキングを、15日(土)まで禁止すると発表した。
また、熱波と空気の乾燥で、山火事の危険性が高まっていることから、消防局は、今月末まで、キャンプファイヤーや焚き火を全国で禁止とした。
この熱波が落ち着くのは、この週末にかけてとみられている。
www.ynetnews.com/environment/article/r1enjq500gl
ガザ地区でも熱波:テント生活・水道もなし
イスラエルが熱波に見舞われているということは、ガザも同様である。人々はテントに住んでおり、空調なし、水道もない。人質もその中にいて、十分に水を与えられているのだろうか。
避難民の女性は、この暑さの中、テントの中では寝られないと言っている。
なお、ハマスは、13日(水)中に子供3人を含む8人が栄養失調で死亡したと報じた。戦争が始まってからの餓死者は、225人。うち106人は子供と主張している。
国連報道官によると、栄養失調による死亡と確認が取れているのは53人で、このうち39人は5歳未満と発表した。
www.timesofisrael.com/liveblog-august-14-2025/
以下はニューヨークタイムスが、ガザの人々がどうやって食料を得ているのかをまとめたもの。食糧は市場で売っているが、高価すぎること。無料の支援物資は取りに行くのが遠く、さらにはリスクも高い。この暑さで、諦める人が増えている可能性が高い。
石のひとりごと
この暑さ、人間どうしで喧嘩している場合ではないと思わされる。
しかし、日本でクーラーの聞いた部屋で、食事をいただいている自分がいる。テレビでは、各地からおいしい料理が紹介されている。
それと正反対、日本よりも酷暑の中、水もなく、お腹を空かせているガザの子供たち、また徴兵されて、フル装備で汗にまみれているイスラエルの兵士たちを思わざるを得ない。人質がどうなっているのかも想像を絶する。
この不条理、不公平・・・天におられる主は、どう見ておられるのだろうか。1日も早く、ガザとイスラエルをハマスの呪いから解放してくださるように!
