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閣議でラファ作戦承認、並びにカタールへ交渉団派遣と発表
ハマスの人質交換案申し入れを受けて、注目されていた昨日のイスラエルの戦時内閣の協議。午後0時に始まる予定が、ネタニヤフ首相が開催を送らせたため、比較的短時間で終了となった。安息日入りであったからである。
その後の報道によると、今回の戦時内閣では、ラファで計画されている、民間人の大規模避難を含むハマス攻撃の案が了承されたとのこと。
ハマスの人質交換の条件については、ネタニヤフ首相は、「相変わらず、現実味のない馬鹿げた案だ。」との声明を出しつつ、同時に、カタールには、代表団を送ると発表。交渉を継続させる意向も表明した。
これは方向性の違う2つの方針であるようにもみえる。ラファを攻撃する姿勢を崩していないイスラエルの目標は、人質の奪回とハマス殲滅である。一方で、カタールでの交渉は、交渉による人質交換とハマスとの停戦(ハマス生き残りを意味する)となっているのである。
政府の方針はどこにあるのか。もしかしたら、カタールでは、本気で話し合うというよりは、アメリカはじめ、海外から、国内人質家族からの圧力に対して、表向きの体裁、またがネタニヤフ首相得意の時間稼ぎかもしれない。
一方、イスラエル国内では、ラファでの戦闘に際しては、数週間前に帰国させた予備役兵を再招集する必要があるとの予測もあり、ラファでの戦闘が近々始まるわけではないのではないかとの見方も出ている。
アメリカと微妙・・バイデン大統領がシューマー上院常務発言を支持と
ネタニヤフ首相が、ハマスの案は、まだ非現実的と主張する中、ホワイトハウスは、検討可能範囲だと発表した。
また、バイデン大統領は昨日、ユダヤ人のシューマー上院多数党院内常務が、強気姿勢を崩さないネタニヤフ首相は、ハマスとともに、平和を壊す要因の一つだとの発言をしたことについて、「多くのアメリカ人の懸念を代表するスピーチであった。」と称賛する声明を出した。
アメリカとの関係が微妙・・な感じになっている。
石のひとりごと
イスラエルは、今日は安息日である。ネタニヤフ首相や政治家たちが、人のいうことではなく、主の前に出て、そのみこころを聞いて、来週の動きに出られるよう祈る。