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ハマス留置所スデ・テイマン拘置所
10月7日以降、指名手配され、逮捕されたパレスチナ人は4400人。うち1850人はハマスであった。これほどに多数のパレスチナ人を逮捕して、当然ながら、収容は限界に達している。拘置所は、満員状態を超えており、非人道的な取り扱いが国際的にも問題になっている。
イスラエルは、捜査を行い、これまでに9人の軍担当官らをパレスチナ囚人に対する暴力で逮捕した。すると右派勢が、国のために働いているイスラエル兵を逮捕するべきでないと、拘置所に暴力で乗り込んできたことはお伝えしたとおりである。
これを受けてかどうかは不明だが、逮捕されていた9人のうち、5人はすでに釈放されているとのこと。
国際社会でも特に問題になっているのは、パレスチナ武装組織を専門に収容するスデ・テイマン拘置所である。イスラエル政府によると、ここは、特に10月7日の犯罪を犯したハマスを収容する拘置所として設立されていた。
そこから解放された人の証言によると、長期間目隠しをされたり、手足を拘束されるなど虐待が行われていた。
CNNなどは、電気ショックや水責め、睡眠剥奪などの虐待だったと報じている。
しかし、自身もイスラエルの刑務所に長年留置された経験を持つハマスの息子、モサブ・ハッサン・ヨーセフ氏が言っているように、拘置所とはいえ、無法状態に近く、パレスチナ人同士の虐待もあったことも覚えるべきだろう。
悪名高い拘置所、スデ・テイマンは閉鎖が求められているが、どうなるかはまだ不明。
石のひとりごと
イスラエル人もまだ救われていない普通の人間である。国民を虐殺した憎き犯人たちなので、非人道的で残虐な取り扱いになっても、不思議はないだろう。
実際、右派勢はこれを正当化して、暴力で捉えられた兵士9人を釈放するよう、求めたのであった。人間の暗闇と限界である。要とりなし。