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イスラエル保健省が解放された人質からの残虐な証言を国連に報告
イスラエル保健省は、先週、解放された人質の証言から、ハマスが人質をどのように扱っていたかを、8ページの報告書にまとめ、国連に提出した。
拷問、精神的恐怖、意図的飢餓、性的虐待など残虐きわまりない内容である。
人質たちは、家族や友人たちが殺されたあと、自宅が燃えるのを見ながら拉致されていた。両親を殺されてから拉致された子供もいた。その際、殺害された遺体といっしょにガザへ移送されていた。
移動中から、殴られ、屈辱を受け、言葉や身体的な暴力を受けた。焼印を押され、髪の毛をひっぱるなどされた。子供たちも、監禁中、ずっと縛られ、殴られていたが、その証言と合致する傷があったという。子供たちは特に保護者から引き離されたことへのトラウマがあり、解放された後、母親から離れようとしなかった。
骨折や散弾銃による傷、火傷など適切な治療を受けられず合併症を併発。慢性疾患も治療されず、死亡した人もいた。解放された人質の半数以上が、食事や水分を制限されたと証言している。人質たちの体重は平均10-17%減少していた。
また問題は、性的暴力である。10代の若い人たちは、互いに性行為を強制されたという。ほとんどの女性は、性的暴行を受けていた。服を脱がされ、銃をつきつけられる中で性暴力を受けた者もいた。
ある女性は30日、暗いベッドに縛られたまま監禁されていたという。トイレに行くことを禁じられ、人前で排便させられた人もいた。当然ながら、不衛生の中でさまざまな感染症も発生していた。
イスラエルのブソ保健相は、「これらひどいトラウマとなっている現状を発表することで、世界に対し、イスラエルが直面している敵の残虐性を知ってもらいたい。ハマスなどテロ組織を支持している人々に対し、その度を越した、悪魔的ともいえる、残虐性の実態に目をさましてもらいたい。
行動を思いとどまる時間はない。今もまだ人質になっている人々を直ちに帰国させるよう求める。これは、道徳的、人道的責務である。」と言っている。
www.gov.il/en/pages/28122024-01
www.jpost.com/israel-news/article-835211
前ハマス人質ハンナ・カツィールさん(75)死亡
昨年10月7日にキブツ・ニール・オズでハマスの自宅から拉致され、7週間後の11月24日に解放された、ハンナ・カツィールさん(75)が、持病の悪化で死亡した。
ハンナさんは、ガザでの7週間の間に持病に合併する心疾患を併発。解放された後、闘病生活を強いられていたが、回復できなかったようである。
ハンナさんの夫のラミさんは、10月7日のハマス襲撃を受けた日に死亡。息子のエラッドさんは、拉致されたあと、今年1月殺害されたとみられ、4月に遺体となって帰国していた。
ハンナさんは、解放された後に、夫の死と息子が人質になっていたことを初めて聞かされていたという。
テルアビブと全国で人質交渉推進求めるデモ
ハヌカ4日目となる12月28日(土)安息日明け、テルアビブと全国では、カタールでの交渉に前進がない中、ネタニヤフ首相と政府に、人質交渉を進めるよう訴える大規模なデモを行った。
デモ隊は、ネタニヤフ首相の方針は、右派に有利だが、イスラエルにとっては不利だと訴えた。
石のひとりごと
明らかに世界は、イスラエルの被害には、無関心すぎる。しかし、いくらイスラエルが訴えても、世界のこの原則は変わることがないだろう。
反ユダヤ主義の原点は、まったく合理性はない中で、ユダヤ人は悪魔だと見るので、彼らがひどい目に遭わされても、どこか受け入れてしまう流れがあるからである。ホロコーストがそれを明確に表していた。
私たちは世界に流されないようにするだけでなく、ユダヤ人を覚えて、全能の主にとりなす者である。