中国でコロナウイルスが猛威をふるう中、イスラエルのスタートアップ2社が、抗菌・ウイルスの能力を持つ布を開発した。
ソノビア社が、バル・イラン大学の2人の化学教授の元で開発したこの布は、ポリエステルと綿でできており、亜鉛と銅の酸化物のナノ粒子が施されている。これにより、ウイルスや菌をブロックするだけでなく、これらを殺菌までしてしまうという。
通常の使い捨てマスクは、病原菌を完全にブロックできず、ましてや、殺菌は当然、不可能であった。さらに、使い古して捨てられたマスクは、逆に感染源になりうるという欠点もあった。
この布でできたマスクなら、外からのウイルスや細菌の侵入とともに、感染者の内側からのくしゃみなどから出る菌も、双方を食い止めることができる。しかも、100回の洗濯後もまだ効果を維持できることが実験済みで、洗濯して再利用も可能である。
今のコロナウイルスに対する実験はまだだが、インフルエンザや、細菌6種類に効果があることがわかっている。病院のシーツとしての利用の他、マスクを作ることも可能。様々な感染拡大を抑止する可能性があるとして、注目されはじめている。
ソノビアは、この布の商品化と量産のための投資家を募っているが、すでに先週、中国の投資家からのオファーがあったという。大量生産も近い将来可能になりそうである。
エルサレム拠点のアルガマン社も、同様のマスク、バイオ・ブロックを開発している。マスク1枚の値段は、約50ドルだという。こちらは、2ヶ月後に限定販売の予定。
www.israel21c.org/new-antiviral-masks-from-israel-may-help-stop-deadly-virus/