イスラエルとシリアが衝突阻止に合意か:スウェイダにシリア暫定政府軍駐留へ 2025.7.19

Left to right: Prime Minister Benjamin Netanyahu speaks to staff at a Shin Bet facility, June 29, 2025. (Maayan Toaf/GPO); Syria's interim President Ahmad al-Sharaa attends the signing of an agreement for a regional energy project, in Damascus, Syria, May 29, 2025. (AP Photo/Ghaith Alsayed)

7月13日(日)に始まった、シリア南部スウェイダでのドルーズとベドウィンの紛争。シリア暫定政府軍が介入して、ドルーズを虐殺しているとの情報がもたらされた。

このため、イスラエル在住のドルーズがイスラエルに支援を要請し、イスラエル軍が介入。

ダマスカスへの攻撃にまで発展したが、5日後にスウェイダのドルーズとシリア暫定政府が停戦に合意。暫定政府軍はスウェイダから撤退した。

しかし、その後、スウェイダでは、ドルーズとベドウィンの激しい戦闘状態となり、死者は増加していった。

イスラエルも介入しているとみられる中、シリア暫定政権軍もスウェイダに戻ると表明。イスラエルとシリアの衝突になる可能性も懸念されていた。

しかし、その後、在トルコ米大使で、暫定シリアへの米代表特使も担当するトム・バラック氏が、イスラエルとシリアは、対立しないことで合意したと発表した。

www.timesofisrael.com/israel-and-syria-have-agreed-to-ceasefire-announces-us-envoy/

バラック氏が、Xに投稿したところによると、この合意は、アメリカのルビオ国務長官と、トルコ、ヨルダン、名前は非公開の中東国々の後押しがあるとのこと。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/israel-and-syria-have-agreed-to-ceasefire-announces-us-ambassador-to-turkey/

シリア大統領府によると、スゥエイダには、シリア暫定軍が駐留して、混乱を沈静化する。イスラエルもこれを認めたとのこと。

ドルーズがどう言っているかは不明。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/syrian-presidents-office-says-it-will-deploy-force-to-end-bedouin-druze-clashes-in-southern-region/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。