ガリラヤ地方では、先週水曜に地震があったが、それ以降も小さな地震が続いている。日曜夜にも小さな地震が4回、月曜にも同様の地震が観測された。
地震の規模はいずれもマグニチュード3−4程度(東日本大震災は9)で、一部壁が落ちるなどして、避難を余儀なくされたアパートもあったが、大きな被害はない。
www.timesofisrael.com/northern-israel-struck-by-earthquake-for-third-time-in-a-day/
イスラエルではほぼ100年ごとに大きな地震が来ると言われているが、次の大地震がそろそろくる時期。前回の大きな地震は1927年で犠牲者は500人。
イスラエルの建物は多くが石でできている。特に北部の多くのアパートは一階部分が、足だけで立っており、山の斜面に立ち並んでいる地域も多い。もし将来、大きな地震になれば、それらがいっせいに転がり落ちる様子は、容易に想像されるところである。
政府は1984年以降、耐震構造を含む設計基準を設けた。さらにここ数年は、年間6000万シェケル(約2億円)の予算で、補強などの措置を行なっている。
しかし、専門家たちによると、対策はまったく追いついておらず、このままでは、次回の大地震では8万戸が倒壊し、死者は1万人を超えると警告している。