世界に先駆けてワクチン作戦に成功したとみられるイスラエルが、6月1日、予定通り、ワクチン接種証明のグリーンパス、陰性証明のパープルパスの提示義務を撤廃し、感染予防対策のほぼすべてを解除した。屋内、屋外における集会人数の制限も解除されたので、イベントもコロナ前と同様に企画が始まっている。
しかし、屋内でのマスク着用義務だけは、もうしばらく続行される。イスラエルが、集団免疫に達成したかどうかは、まだ完全に証明されたわけではないからである。空港での検疫も今のまま続行となる。
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<12-15才ワクチン接種来週から予定>
イスラエルでは、接種すべき大人の接種がほぼ完了したとして、来週から12-15歳で、既往があり、リスクが高いとみられる子供たち、海外に出る可能性がある家族の子供たち、また希望する子供たちへのワクチン接種を開始するみこみとなった。
しかし、ファイザーのワクチンは、30歳以下の男子、特に16−19歳において、心筋炎を併発する副作用が指摘されている。保健省によると、2020年末から2021年5月までに間に、心筋炎を併発したケースは、275件。死者も1人出たが、ワクチンとの関連は証明されていない。
また1回目よりも二回接種後に副反応が出やすいことも指摘されている。1回接種を受けた約540万人の中で心筋炎を発症したのは27人(なんらかの既往症あり11人含む)だが、二回目接種を受けた約505万人で30日以内に心筋炎を発症した人は121人(なんらかの既往あり60人含む)であった。
子供たちへの接種については反対意見も少なくなく、これを計画する係官への死の脅迫にまで至っている。感染者数が激減していることもあり、実際に、12−15歳の子供達にワクチン接種をさせる親は、少ないのではないかとみられている。
www.timesofisrael.com/israel-to-begin-vaccinating-12-to-15-year-olds-next-week/