先日、ガザ北部、ジャバリアから出ていくガザ避難民が、ハマスに怒りを爆発させる映像からお伝えした。このほかにもこの問題をとりあげている記事があったので紹介する。
それは、ガザからイスラエルに来て、働いていた人々の声である。この人々は、自分のすべてが破壊されたことについて、ハマスを非難しつつ、戦争が終わらないことについては、イスラエルも両方が悪いと語っている。
ガザからイスラエルに出て働いていたサミさんは、10月7日、突然、出て行けと言われたという。
どうしたらいいかわからず、数日後に、国境に行ったら、正式な許可を持っているにもかかわらず、逮捕され、1月刑務所に入れられて、イスラエル人に暴力的に尋問されたという。
それからガザへ戻されたが、家は破壊され、妻と娘を含む家族6人が殺されていた。今、南部の人道支援エリアのテント村にいるが、もはやなにもないと語っている。
サミさんは、かつて、イスラエルで1日500シェケル稼いで、ガザでの生活を支えていたという。ガザからイスラエル国内に来て働く労働者は、2021年には7000人だったが、2022年には1万7000人、2023年には、1万8500人に増える計画だった。
ネタニヤフ首相と今のカッツ防衛相もガザとのビジネスで繁栄させることで、平和と両者の繁栄を確立しようとしていたのである。
そのために、ネタニヤフ首相は、カタールの現金がガザに入ることも暗黙していたのであった。(今この点も、国内からは批判の矛先となっている)
しかし、10月7日のハマスのイスラエルへの攻撃が、そのビジョンをすべて破壊したとサミさんは語る。これは、「国民運動ではない。国民への裏切りだ」と語っている。
また、ハッサンさんは、イスラエルで20年間働いてきた経歴を持つ。それで、ガザにいる家族を平穏に養ってきた。「それなりにいい生活だったが、今は動物のような生活だ。耐え難い。
これは、私たちが、長年ハマスのような悪いスラム主義者政権を維持してきたせいだ。ハマスは、ガザを200年前の状態に引きずり戻した。今の苦しみについては、終わりなき憎しみの連鎖の結果であり。イスラエルにも責任がある。」と語っている。
しかし、また、ハマスについては、「彼らはイスラムのことは何もわかっていない。真のイスラムは、彼らがしていることを絶対に正当化しない。」と語っている。
石のひとりごと
ガザで何十人死亡といったニュースが出ているが、その一人一人にも名前があり、家族があり、その世界があったのである。今ガザでは、200万人以上が、全てを失い、最悪の避難生活を送っている。
これから冬になり雨が降って寒くなる。ほんとうに、1日も早く、人質がみつかり、ハマスというイデオロギー、霊的な悪を取り去ってくださるようにと、すべての主権者の前に出るのみである。